ホーム > 小谷の250字 > 2003年9月(30)


<< 死刑制度は殺人犯を正当化する >>


2003/9/7(Sun)

 大阪の児童殺傷事件の犯人への死刑判決については国民の大多数が当然の報いと感じているだろうが、僕は今もなお死刑については反対論者である。そもそも死をもって罪人を罰する制度が存在するという事実が、人と人との争いにおいて相手を殺すという手段がありうるという通念の前提になっている。公であれ私であれ必要だと判断されれば相手の生命を奪うという究極の手段もありうるという認識が、殺人という犯罪を正当化し、戦争をも引き起こしてしまうのだ。
 僕は国民の大多数を敵に回しても、断固として死刑制度には反対し続ける。
小谷隆


<< 友情は長さにあらず >>


2003/9/8(Mon)

 年月を経るごとに友情が深まるならその友は得がたき宝物である。しかしただ知り合ってからの時間が長いというだけで友情が深いかというとそれは甚だ疑問だ。長い付き合いなのに冷たいじゃないか・・・そんなことを口にする相手に限って、共有した時間の長さにかこつけて自分を利用しようとする。
 たった一夜のうちに互いの核心に触れ合うこともあるし、十年を経ても表層的な付き合いでしかない相手もいる。付き合いの長さよりも、今の自分にとって相手がどうであるかが問題だ。僕にも十年来の知己より大事にしたい昨日からの友がいる。
小谷隆


<< 情報の孤島にて >>


2003/9/9(Tue)

 昼過ぎから仕事場のネットワークが停止したおかげでメールのやりとりはおろかwebの閲覧もできなくなった。仕方なくケイタイをUSB接続してどうにか144Kの通信網は確保したものの、ここまで不便になるとは想像できなかった。今やネットも水道や電気のように当たり前の存在だったことを改めて知らされる。
 しかしおかげで忘れていた電話というツールの有難みを再認識できた。メールなら何回もやりとりして結論が出るところを電話ならその場で一度に確認し合える。何でもかんでもメールをつっこんでおけばいいという仕事のやり方を反省させられた。
小谷隆


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