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> 2003年8月(31)
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未来を勝ち取るための視点
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2003/8/7(Thu)
非連続というキーワードがもてはやされている。成功体験に安住することなく、その延長線でものを考えることなく、かといって「不」連続でもなく、一定の価値観のもと新たなものを創造し続けることをいう。
「今うまくいっている」というだけでは明日もうまくいくとは限らない。逆に今ダメでも条件が整えばうまくいくものもある。
うまくいっているものもそうでないものも、物事それ自体よりそれを取り巻く環境を見極めることが肝要だ。物事から離れてそれを俯瞰し、環境の変化を先取りすることこそが未来を勝ち取る要件である。
小谷隆
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ダイナミック休息法
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2003/8/8(Fri)
長い休暇も残り僅かになった今、ようやく日常のしがらみから解放される日が2日ばかり与えられた。まず初日は百名山の一つである高峰山に登る。心臓破りの急斜面を駆け登り、尾根伝いに一気に山頂を目指す。これが引き締めの時間である。さてそれから小諸の馴染みの旅館で温泉に浸かり、女将らと談笑しつつ一気に身心を弛める。そして弛めきったまま今日はごろごろして何もしない日をきめこんだ。
ただだらだらと過ごすのではなく、まずはぐいと引き締め、それから弛める。このダイナミックなメリハリこそが何よりの休息になるのだ。
小谷隆
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離軽の日はいつも雨
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2003/8/9(Sat)
軽井沢を離れる日は雨になることが多い。ベランダに叩きつける大粒の雨に帰京の足が躊躇する。
山の南側斜面ではただでさえ雨が降りやすい。南海上の湿った空気が山の斜面を上るうちに急激に冷やされて雨雲を作る。そして一気に雨となって地表へ降り注ぐ。その降り方はまさにバケツをひっくり返すが如くである。平野ではなかなかお目にかかれない類の雨だ。そこへ今日は台風がポンプになって太平洋からどんどん湿気を送りこんでくる。
地球という生き物のダイナミックな息吹をまざまざと見せつけられると、感傷に浸る余裕もない。
小谷隆