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歌も語学も耳が勝負
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2003/11/7(Fri)
ほとんど語学の素養のない人に英語の歌を指南する機会があった。じっさい学生時代も英語は得意でなかったというし、英詞の意味もわからないだろうから半ば諦め混じりで臨んだ。
が、しかし…原曲と歌詞を渡しただけでもうちゃんと唄えている。しかも発音がべらぼうにいい。日本人には難しいLとRの発音までしっかり唄い分ける。
そういえば日本で最も英語の歌が巧かったのは故・美空ひばりさんだという。英語など読めなかったのが幸いした。ひばりさんは耳で聴いた通りに唄うしかなかったから英語らしくなったのである。
小谷隆
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説明は相手の目線をうかがいつつ
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2003/11/8(Sat)
人にものを説明しようとするとき、せっかちな僕はつい自分の理解力の目線から話してしまいがちな所がある。そこで最近ではたとえ相手がもどかしく感じようとも物事の基本から話し始めるよう心がけている。
たとえば円周率の話をするなら相手が誰であれ「円周は直径の約3倍」からスタートする。次に「しかし実は3倍より大きい」ことを説き、「3.14」と続ける。そうこうしているうちに相手の目線の高さがわかってくる。相手は円周率が「3」で十分な人かもしれないし、3.141592653589まで伝えるべき人なのかもしれないのだ。
小谷隆
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5歳児にも劣る?
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2003/11/9(Sun)
友人の5歳になる息子はPCを自分で立ち上げてしまじろうのネットゲームにアクセスすることまでやるという。それだけじゃない、と友人は続ける。起動してからOSが立ち上がるまでの時間をちゃんと知っていて、その間に冷蔵庫から飲み物を出したりしているらしい。
テレビはボタンを押せばすぐつくのにPCは最新機種でも立ち上がるまでずいぶん時間がかかる。この起動時間に僕は今もなお苛立つのだが、今の子供はPCはそういうものだと初めからちゃんとわかっている。
やれやれ、今どきの子供の忍耐力がどうのなどと言えた身ではない。
*本日で不休連載まる2年となりました。
日頃ご愛読ありがとうございます。
小谷隆