ホーム > 小谷の250字 > 2003年11月(30)


<< 菅党首責任論 >>


2003/11/10(Mon)

 蓋を開けてみれば与党が苦戦しつつも安定多数。対抗勢力の民主は議席を伸ばしたものの政権交代には遥か及ばない。それでも「躍進」の二字に踊る民主党。ちょっと待て。あなたがたは勝ったのか?
 もとより自公保3党は投票所の「常連」たちが支えている。それを脅かす力は今もなお選挙に行かない層の中にある。まだ5人に2人もいるこの真の浮動層こそが野党の基盤。それを掘り起こせなかった菅民主は実のところ大敗北なのである。
 菅さん、史上ワースト2位の低投票率の責任はあなたがたにあるということを真摯に受け止めなさい。
小谷隆


<< 新たなバランスは吉か凶か >>


2003/11/11(Tue)

 自・保の不調を公明が堅調に支えての与党安定多数に、特定の宗教団体やその指導者が裏で権勢を振るうのではないかとゴシップメディアや掲示板の名無しさんたちはかまびすしい。
 僻見は今どき一党で一宗教団体への利益誘導などできるはずもなかろうと一蹴した上で、この新たな枠組みも悪くないという見解を述べておく。単独過半数を切った自民にはもはや派閥争いの余裕などない。族議員のわがままも通らなくなる。かたや胡散臭くも映る党が主導権を握ったが、中低所得層の票を吸収した党だ。よもや庶民に不利益な事態にはなるまい。
小谷隆


<< 落合博満オレ流に学ぶ(序章)〜先入観を排せ >>


2003/11/12(Wed)

 人選を見誤らせる最大の要因は先入観である。そしてその先入観は他者からの情報によるところが大きい。
 今オフの中日ドラゴンズは監督の人選自体、先入観の排除から始めた。そして抜擢された落合新監督は自らも先入観を排した一からの人選を秋のキャンプで実践している。過去の実績はすべてリセット。問題はいま力を発揮できるか否かだ。実績のない者には経験を積ませればいい。実に合理的な考え方だ。
 何より、他人の報告をあてにせず自らの眼で見て判断するのが落合流。新監督は瞬きする間も惜しんで選手たちの動きを追う。
小谷隆


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