ホーム > 小谷の250字 > 2003年11月(30)


<< 有言実行の道場 >>


2003/11/4(Tue)

 どうしてこうも自信たっぷりに説教がましいことを日々綴れるものかと呆れるむきもあるだろう。もちろん僕は聖人君主ではない。むしろ人よりも意思が弱いと思っているし、おかげで毎日が不安と苦悩と試行錯誤の連続である。
 しかし自らもまた未熟な凡夫であるからこそ日々こうしてその思いを駄文にしたためて己れに投げかけつつ、同時にそれを世に問いかけて身を修めるのがこの250字の趣旨だ。
 不言実行という言葉は嫌いだ。言わなければ実行しなくても咎められることはない。そういう意味でここは有言実行の道場なのである。
小谷隆


<< 250字では書き尽せないもの >>


2003/11/5(Wed)

 公の立場が忙しくて自由の効かない身でありながらこうして比較的自由に音楽や映画を作ったりできるのは、やはりいろんな人々に支えられてきたからである。音楽でネットに進出できたのは物心両面で力になってくれたKさんやHさんのおかげだし、映画ができるのは女優の黒柳さんや助手たちの献身あってのこと。ラジオ局を運営できるのも、ねとらじのダイフクさんがインフラを提供してくれているからこそだ。
 そしてすべてにおいて、表には名前の出ないスタッフたちの涙ぐましい日々の努力がある。この感謝の念は250字では書き尽せない。
小谷隆


<< 勝負の妙 >>


2003/11/6(Thu)

 野球の日本代表が中国に大勝した日、女子バレーはイタリアに完敗。いろいろな意味で対称的なゲームだった。
 どちらの試合も選手の体力や技術という点なら両軍とも大差ないし、部分だけ観たら対等にさえ映る。しかし、どちらもここぞという場面での試合運びでは勝者が圧倒的に上回っていた。野球の中国代表もバレーの日本代表攻めるべき時に攻められず守るべき時に守れない。
 2セット連取したら1セット棄てて体力を温存したイタリアバレーチームは「肉を斬らせて骨を斬る」を地でいった。勝負の妙をよくわかっている。
小谷隆


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