ホーム > 小谷の250字 > 2002年7月(31)


<< アイデアの溢れる瞬間 >>


2002/7/7(Sun)

 アーティストのnecoもいつかどこかで書いていたが、詞に限らずアイデアが言葉の嵐のように溢れ出してくる瞬間というものは確かにある。僕はそういう瞬間に出会うと、他のすべてのことを投げ出してもできるだけそれに没頭するようにしている。ここ最近、他人の曲に詞をつけて唄っていたのも実はそういう衝動から始まった。
 ちなみにこの250字のネタもある日曜日の昼下がりに一挙20題ぐらいラフ書きしたアイデアのうちのひとつ。いつも、そんな発想の湧き出す瞬間は二度と訪れないのではないかという強迫観念との闘いだ。
小谷隆


<< 薄暗い間接照明の妙 >>


2002/7/8(Mon)

 音楽の作業が主に夜中になるのには理由がある。昼間の明るさの中ではいろいろな視覚を刺激で集中力が散漫になるからだ。視覚的な刺激が多い分だけ他の感覚が疎かになる。特に聴覚はかなり鈍くなる。
 僕は夜でも蛍光灯はともさず、60Wのスポット電球を天井に向けて当て、それの間接照明の中で作業をしている。PCのキーボードが何とか使える程度の暗さだ。これだといろいろなものに眼を奪われることなく音に集中できる。
 とはいえ、作業が煮詰まったときはかえって明るい環境の中でいろいろな刺激を受けた方が発想の転換もできる。
小谷隆


<< 乱雑さはそのときの秩序である >>


2002/7/9(Tue)

 僕の作業場は非常に乱雑だ。だいたい物を整理しながら作業をしようという気がない。しかしそれはカオスのようでありながら、実はその時点におけるある種の秩序の中にぴったりと収まっている。
 「超整理法」ではないが、その時にはその時の秩序というものがあり、それは刻々と変化しゆくものだと思っている。いつもこの場所にこれがあるというのでは新しい発想は生まれない。
 とはいえ年に2回ほどガラリと模様替えをする際には周囲が驚くほどきちんと整理してしまう。そんな話をすると「いかにもA型ねぇ」と言われる。A型ってそうなの?
小谷隆


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