ホーム > 小谷の250字 > 2002年7月(31)


<< 8.5キロの安心感 >>


2002/7/10(Wed)

僕はいつも荷物が多いことで知られている。いつも担いでいるデイバッグをちょっと洗面所に行っている間に人に預けたりすると誰もがその重さに驚き、腹さえ立てて「いったい何が入っているんだ!?」と訊ねる。
 中身はシーケンサーのQY70、MD、CD、そしてノート、本。時にPCを積んでいることもある。つまりオフィスとスタジオを背負っているようなものだ。どこで何を思いついてもすぐに作業ができるだけの道具を持ち歩くわけだが、日によってはいちどもファスナーを開けないことさえある。必要なものがいつも手元にあるという安心感は最大8.5キロ。
小谷隆


<< CEO兼ギタリストは登場するか >>


2002/7/11(Thu)

 日本には凄腕のジャズピアニストでありながら本業は歯医者さんという人がいるらしい。腕は凄いらしいが、本業を別に持っているというだけでその世界ではプロとはみなされないのだという。そういう閉鎖的な部分がジャズやクラシックにはあるようだ。もっとも、そうした閉鎖性によってその世界の緊張感が保たれているのかもしれない。
 しかしこれからの世の中、たとえば上場企業のCEOがジャズギタリストとして一流クラブのステージに立つことがあってもいいと思う。ちなみにドイツ政府首脳には凄腕の楽器弾きがごろごろしているそうだ。
小谷隆


<< 若者よ、輝ける未来があるぞ >>


2002/7/12(Fri)

 これまで音楽市場について悲観的なことばかり書いてきたが、実は朗報もある。ネット音楽配信にも未来が開けてきた。実はこの小谷、公の立場では著作権保護技術関連のことに最近ずっと携わってきたが、どうやらあと数年のうちに著作権保護技術はかなり確立し、きちんとした配信インフラも整いそうな見込みだ。
 若い人たちにはこの輝かしい未来の市場に向けてどんどんいい音楽を作ってほしい。そういう人々が安心してネット配信し、そこから利益を得られるような仕組み作りに僕もまた老兵ながら陰で貢献していきたいと思っている。
小谷隆


 [前の3日表示]   [小谷の250字]   [次の3日表示] 



- 01 -