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> 2003年5月(31)
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夢見る男の子、現実的な女の子
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2003/5/4(Sun)
男子は「学者・博士」、女子は「食べ物屋さん」。生保会社が「将来なりたいもの」を保育・幼稚園児〜小学6年生にヒアリングしたところ、こんな結果が出た。男子の「学者・博士」は89年の調査開始以来初の首位だそうで、小柴・田中両氏がノーベル賞を受賞したことの影響が大きいようだ。
ちなみに男子の上位は「サッカー選手」「野球選手」といったヒーロー願望ばかりだが、女子は「看護婦」「保母」と現実的なものばかり。女性は子供の頃から現実的に育っているのか、はたまた小学生に憧れられるヒロインがまだ少ないということか。
小谷隆
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流される男の子、堅実な女の子
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2003/5/5(Mon)
子供の「なりたいもの」調査はもうひとつ興味深いデータを残している。過去の結果を見ると、女子がこの10年「食べ物屋」が首位を堅持して「看護婦」「花屋」の御三家で上位が動かないのに対し、男子は猫の目のように毎年トップが入れ替わっている。ちなみに93年は「サッカー選手」、01年は「野球選手」である。前者はJリーグブーム、後者はイチローブームの年だ。
どうやら子供の頃から男性は世間のムードに流されやすいようにできているらしい。もっとも僕は時代に関係なく「科学者」「野球選手」「音楽家」と遍歴してきたが。
小谷隆
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本体になるか機能になるか
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2003/5/6(Tue)
ふと思いついたメロディがあって書き止めようとしたが紙もペンもない。途方に暮れかけて、はっと携帯電話に録音機能があるのに気づき、鼻唄を入れてほっと一息。
今や携帯電話は単なる移動電話ではない。ネット接続、メーラー、スケジューラ、音声メモは言うまでもなく、最近ではカメラ付きも当たり前。いずれオーディオ機能も加わる。ICレコーダーもデジカメもケイタイの「機能」のひとつに成り下がり、単一の製品としての存在意義も危ぶまれている。
本体になるか機能になるか。それは天国と地獄の分かれ道である。
小谷隆