ホーム > 小谷の250字 > 2003年5月(31)


<< 見上げた女たち >>


2003/5/10(Sat)

 大きな女が増えた。165cmは当たり前、今や170cmを超える女性も珍しくない。江角も松嶋も170超、世界的に活躍するモデルに至っては川原亜矢子も富永愛も180cm級だ。それだけの背丈の女性はバレーボールやバスケットボールの選手ぐらいのものだと思っていたが、今時は高身長がファッションのカリスマの条件ですらある。
 それにしても、170超の女に釣り合うだけの男となるとずいぶん選択肢も狭くなるのではないかと心配してしまうが、それもきっと小男のひがみなのだろう。えてして大女は相手の身長を気にしないそうだし。
小谷隆


<< アヤカやリナより雪乃か絹代 >>


2003/5/11(Sun)

 僕の同級生の女の子といえばヨウコやヒロコなど「○子」さんばかりだったが、生保会社の調査によれば2002年生まれのベスト30に「○子」さんはひとつもない。1位のアヤカを筆頭に、リナ、ハルカ、 ミユ、となじみのない名前が続く。時代の流れなのだろうが、どうも僕には流行りの名前がキャバクラ嬢の源氏名のように映る。
 芸名もしかり。いかにも今風の衒った名前は世間的に軽く見られる気がする。むしろ「元ちとせ」のような古風な名前の方が人目を引く。次に芸名の名づけ親になる機会があったら「雪乃」か「絹代」にでもしようと思う。
小谷隆


<< 表現の自由に異議アリ >>


2003/5/12(Mon)

 北海道が暴力や性の描写のある米映画を条例で「有害」に指定したことが物議をかもしているが、行政の判断はしごく当然だ。
 僕も表現者のはしくれではあるが、「表現の自由」なるものにはいつも疑問を感じている。表現は自由でいい。しかし公開の対象については良識ある制限がなされるべきだと思う。子供たちの中に確固たる価値観が育つ前に度の過ぎた暴力や性の描写を見せることは「こういうこともあり得る」という認識を与え、その子の「許容範囲」を徒らに広げてしまうからだ。
 表現者のエゴを暴走させるのは考えものである。
小谷隆


 [前の3日表示]   [小谷の250字]   [次の3日表示] 



- 01 -