ホーム > 小谷の250字 > 2003年5月(31)


<< 読めない書けない子供たち >>


2003/5/13(Tue)

 文部科学省が全国の小5から中3までの子供に対して行った調査によると、自分の考えをまとめて文章で解答する記述問題に対して「無解答」が多かったそうだ。自分の宝物を4つ以上の文で説明するという中3の問題は無解答が4割に達したという。
 勉強の基礎は昔も今も「読み」「書き」「そろばん」。あらゆる学問は読むことから始まり、書いて修めるもの。文系も理系も同じだ。しかし今の子供たちの多くは簡単な文章すら書けない。それでいて「将来なりたいもの」の1位が「学者・博士」。呆れを通り越して滑稽にすら映る。
小谷隆


<< 今あなたがある確率 >>


2003/5/14(Wed)

 瓦礫の山を竜巻が通り過ぎる。鉄くずが空に舞い上がる。それが空から降り注ぐ。なんと地面に堕ちたときにはジャンボジェット機になっていた・・・何とも荒唐無稽な話だが、そんなことが起こる確率もゼロとはいえない。ありえないと言いたいが、正確には「限りなくゼロに近い可能性」と言わねばならない。そしてそれが、この宇宙に原始的な生命体が誕生する確率なのだという。
 そのアメーバのような生命が進化して今この文章を眺めるあなたになった。そうなる確率は地上のすべての電算機を使っても計算できない。
 命とはあり難いものだ。
小谷隆


<< 強い女 >>


2003/5/15(Thu)

 女子プロゴルファーのソレンスタムが男子の試合に参戦することが話題になっているが、フィジーの男子選手がこれに異議を唱え、女の出る試合には出ないと意地を張っている。仮に女子選手に負けたら世間に顔向けできないということか。
 身体能力なら男女差はかなり縮まってきた。それにもともとマラソンでも100キロになれば女性の方が強いと予測されている。ましてゴルフなどというメンタルなスポーツでは女子が大会を制してもおかしくはない。男は強くて女は弱いなどという古臭い考え方に囚われるのもいかがなものかと思う。
小谷隆


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