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<< 懐メロ予備軍(86-2) >>


2007/1/25(Thu)

 おニャン子ブームに明け暮れた86年から今回は2人を取り上げます。国生さゆりと西村知美です。今でもTVでおなじみのこの2人、アイドルとして同時期に活躍しましたが方向性は全く逆でした。素人集団の寄せ集めと言われたおニャン子所属の国生と正統派アイドルと言われた西村(モモコクラブ出身)と認識されています。アイドルに興味のない方から見れば「みんな一緒じゃん」となるでしょうがアイドル好きの観点から見るとちょっと違います。当時この2組が一緒のステージに立つことはほとんどありませんでした。フジテレビが仕掛けたおニャン子に対しTBSが面倒を見たモモコクラブ(仕掛けたのはあくまで雑誌)、TBSとしてはおニャン子の対抗軸にしたかったのでしょう。おニャン子所属のアイドルの曲が毎週チャートを賑わしていた同年はランキング番組がかなり苦労していたのが思い出されます。なかでもTBSの「ザ・ベストテン」の苦労は相当なものでした。ひどい時には半分くらいをおニャン子が占め出演を辞退、視聴率的にも苦戦を強いられていましたね。さて、なぜこの2人なのか?先に触れたように今でも女優として、バラエティータレントとして活躍中なのはいうまでもありません。裏を返せば歌手としての部分はすっかり忘れられてしまった感があります。後2週間もすれば今でもどこかで耳にする「バレンタイン・キッス」という代表曲のある国生(別に渡辺美奈代でもよかったのだが)と映画の主役もつとめてヒットを飛ばした西村(別に杉浦幸でもよかったのだが)ですから今の2人が久々に歌っているところ見たいものです。「今更バレンタイン・キッスって…」と言うなら国生には「ノーブルレッドの瞬間」という佳曲もあります。当時から歌唱力に定評のあった2人、しばらく歌ってない今どうなっているか非常に興味深々ですねぇ。
ロク田中


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2007/10/4(Thu)

 テレビ界はまたまた番組改正の時期になりました、それに伴い多くの新しいドラマがスタートします。相変わらずマンガ原作のドラマが多いようでこのクールにも何作も登場しますね、そんな中思わず目を疑った作品名が。以前このコラムで僕が実写化を望む作品として少女漫画の(今は雑誌が移行)「有閑倶楽部」の名前を上げたことがありました、あれから2年ついに(?)このクールで夢が叶うこととなりました、何でも言ってみるもんですなぁ。以前にも単発ドラマで実写化されたことはありましたが帯ドラマとしては初めてです。この話は男女3人ずつの「有閑倶楽部」と呼ばれる高校生が主役なのですがそのうちの1人をクローズアップしKAT-TUNの赤西仁がその役を演じます。と同時に他の5人のキャスティングも発表になりました、当たり前というか仕方ないというかなかなか思い描いたものにはなりませんねぇ(とはいえ人それぞれのイメージがありますからあくまで僕の中でしかないでしょうが)。小説やマンガというすでに形のあるもの(いわゆる原作)は不特定多数の読み手のイメージに近づけるのは確かに難しいことです、ただ原作の持つテイストを壊さないようにするのが役者脚本家の技量であるように思います。名前だけ借りた全くの別物では作者に対する冒涜とも思えてしまいます(いくら作者がOKを出したとしても)。ちょっと前にテレビで「デスノート」の実写版とアニメ版を見ましたが結構イメージを壊していなかったように見えました(マンガファンは反論もおありでしょうが)。まぁまだ始まっていない作品ですから放送を見て判断してドラマ終了後に結論を出すといたしましょう、ちなみに僕の中でイメージに唯一近いのは美波という女優の役ですかね。もう1つの興味はどの話を持ってくるかという事、完全オリジナルの話だと最後まで付き合う自信が無いなぁ。
ロク田中


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2007/10/11(Thu)

 ちょうど干支が一回り前の95年、現在も活躍中の人達が多いのですがそんな中から今回は岡本真夜です。同年「TOMORROW」を大ヒットさせ人気アーティストの地位を確立させました、同曲は翌年の春の甲子園の入場行進曲にもなりましたね。この人はガールズポップに属する人ですがその中である傾向が見えてきていました。おそらく渡辺美里あたりが始祖となった女性への応援ソングというジャンルが1つのピークを迎えていた頃でしたね。この応援ソングというジャンルのスペシャリスト(?)はいうまでもなく大黒摩季でしたが多くの曲が支持されていました。それまでの女性に支持されていた同性のアーティストというばダントツで松任谷由実でした、ユーミンの曲は根本的に失恋した女性の背中を撫でてくれているような感じで支持されていました。しかし80年代の終わりから90年代初頭にかけて登場したこの応援ソングは女性の背中を後押しするような感じの曲が多かったですね、先に上げた大黒摩季や広瀬香美と女性に支持されたアーティストはなかでもその代表格でしょう。楽曲はとかく聴き手の環境や心理状態によって受け取り方が大きく変わってきます、広く万人にウケる曲というのは裏を返せば世の中の最大公約数のメッセージ性を持っていると言えますね。この岡本真夜もそんな1人で同性の目線で多くの女性の背中を後押ししていましたね。彼女は中山美穂に「未来へのプレゼント」という楽曲を提供していますがこれもこの系統に属する曲でなかなかの佳曲でした。この2年後彼女は一般公募の女性とLove Cupidsというユニットを組みます、これが毛色の違う曲でOLの給湯室での掛け合い漫才みたいな明るい曲でした。たた2曲目以降噂を全く聞かなかったのですがその後はどうなったのかしら?
ロク田中


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