ホーム > 聴きましたよ。 > 2009年07月(4)


<< 去勢堕つ >>


2009/07/02(Thu)

 そこかしこで語り尽くされている話題ですが世界的な大スターであったマイケル・ジャクソンが急逝されました、アメリカのみならず大きな衝撃を与えています。僕も高校生くらいの頃に彼の音楽に触れ多大な影響を受けました、そんなことを振り返りながらその功績を考えてみたいと思います。ジャクソン5として活躍していた時やソロとしての初期には間に合いませんでしたが伝説とさえなっている「スリラー」は少し時期をずらしてではありますが何度となく聴きました、高校生になり洋楽に興味を持ち始めた頃であったためテレビの洋楽番組でPVを食い入るように見てそのクオリティの高さにえらく感動した覚えがあります。彼の素晴らしかったところはその出現により彼の関わった全てのシーンを第一線に押し上げたことです、ブラックミュージックにダンスナンバー、PV制作とどれも既にジャンルとしてはあったものでしたが彼以降それが頂点に立ち多くのフォロワーが登場し隆盛を極めました。この頃から日本でもビデオクリップ制作が盛んとなり今では演歌歌手ですら利用しているほどですしダンスシーンも今では多くの人がその座を夢見てあちこちで踊っている、その礎を築いたと言っても過言ではありません。またその人気ゆえ多くのパロディも存在しました、アメリカでは「今夜はイート イット」や「ファット」が出現し日本でも「スリだー」なるパロディを生み出しました。それもこれもマイケル・ジャクソンというジャンル(と言っても良いでしょう)があまりにも偉大過ぎるということの現れにほかなりません。僕達の世代はプレスリーやビートルズのリアルタイムには間に合いませんでした、しかしこのマイケルやマドンナといった今の若い人達には伝説とさえなっているアーティストをリアルタイムで見られたことを誇りに思います。彼等がいなかったら今の若者が崇拝しているアーティスト達も出現していなかったかもしれないでしょうね。
ロク田中


<< リメンバー・ミー(15) >>


2009/07/13(Mon)

 今回御紹介するアーティストはあまりメジャーでは無いかもしれません、2001年に現在も続く人気アニメである「ONE PIECE」のテーマソングであった「私がいるよ」をヒットさせたTOMATO CUBEです。この人達は女性ヴォーカルに男性メンバー2人の3人組、そのスタイルを確立させたドリカムと同じ構成となっています。ドリカムのヒット以来このスタイルはすっかり音楽シーンの軸になりつつあります、現在も大ヒットを飛ばす“いきものがかり”に至るまでこの20年来多くのユニットがヒットシーンを賑わしてきました。バンドというスタイルもさることながらそうでない場合でも1つの成功例が登場すると続々と同じような人達を業界は送り込んできます、それを如実に実感させられたのはKiroroがヒットした時です。花*花に0930(おくさま)と似たようなさほど美人とは呼べない女性デュオが出現した時にはあからさまな二番煎じ感を禁じ得ませんでした。このTOMATO CUBEの「私がいるよ」を聴いた時にある感想が頭をよぎりました、楽曲だけを聴いたためにどんな人達か全く解らなかったためなおさらなのですがこの女性ヴォーカルは完全にドリカムフォロワーであろうということでした。プロフィールを追々知ることになり北海道出身と知った時は当たらずと言えども遠からずであったと確信させられたほど声質や歌唱法がよく似ていました。ごく稀にパッと聴いた時にその出自が明確に見える人がいます、声や歌い方だけで無く曲作りからして先駆者の影響が垣間見える場合があります、これは欧米のアーティストだけに限ったことではありません。特にこの20年来は80年代に伝説を築いたアーティストの影響が見え隠れするようになりました、よく80年代は否定されがちにありますがなかなかどうして見捨てたものではありません。しかしこのドリカムスタイル、バックの男性メンバーがいかにもいい人然とした普通の人が多いのはなぜかしら?
ロク田中


<< 捲土重来 >>


2009/07/20(Mon)

 毎年恒例の紅白大穴予想、今年は白組からです。最初に触れて起きたい当確組は去年の羞恥心の代わりにそのメンバーでもあった遊助(上地雄輔)は確実でしょう、ただし民放の裏枠との兼ね合いはあるでしょうが。さて大穴予想まずは樋口了一、ここ数年流行りの大人向け枠として今年上半期にヒットを飛ばした彼は選ばれそうです。続いて大江裕、テレビ番組と連動して人気が出た平成生まれの北島ファミリーの秘蔵っ子です、本人の朴訥としたキャラもその人気の一因となっているようですね。さてここからが難しいところ、返り咲き勢もいたりするため絞り込みが難しいですがまずはBREAKERZ、去年は何となくヴォーカルであるDAIGOのキャラがウケていただけのように思えましたが今年はアニメとタイアップしたりと本業でもいよいよ軌道に乗った感があります。続いてflumpool、デビューしてそんなに経っていないわりに若者向けアーティストの中でも比較的安定した人気を誇っています。メディアの取り上げ方も含めありそうな気はするのですが後は本人達に出る気があるかどうかです、去年無いと思ってたキマグレンが出場したので今年は敢えて推しておきます。さて最後に懐メロ枠、今年もヒットを飛ばしているアーティストにその言い方は失礼な気もしますがここでは福山雅治の名を挙げさせてもらいます。ここ数年CDの売上がチャートを見ているだけでは判断が出来にくくなっています、今年の彼のヒット曲も売上的には思った程では無いのも事実です。しかし彼の大きな武器は来年の大河ドラマの主役が決定しているということ、あからさまな宣伝に走る傾向にある昨今のテレビ業界、これはNHKとて例外ではありません、最悪名曲の誉れ高い「桜坂」でOKでしょう。大多数のジャニーズ勢が出場しないこともあり年々ピンと来なくなって来ますなぁ。
ロク田中


 [前の3日表示]   [聴きましたよ。]   [次の3日表示] 



- 01 -