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2008/4/3(Thu)

 またテレビの番組改正の時期になりました、今回は昨今の視聴率の低迷にともなってどの局も大幅なテコ入れを図っています。僕は特番で放送されていたお笑い番組2つとひいきの女優が吹き替えを務める海外ドラマを楽しみにしていますがこのところ本当に全体的な視聴率の伸び悩みがマスコミで指摘されていますね。この新クールでは過去高視聴率をコンスタントにマークしている仲間由紀恵のドラマと木村拓哉のドラマ(戦略として放送開始日を5月からにするらしい)が大きな話題となっています。スポンサーが付いてくれている建て前上視聴率が良いことに越したことはありません、しかし業界としていつまでも一昔前の栄光を引きずったままでいることにも若干の疑問があることも事実です。先月末で放送を終了したNHKの朝ドラが関東では歴代最低の視聴率だったと発表になりました(話は大阪と福井が舞台)、しかしドラマの内容そのものの評価は高くすでに続編の話も持ち上がっているようです。どのジャンルの番組に関わらず一昔前の7掛けくらいで考えておけば現在は成功だと言えるのではないでしょうか?これは音楽業界にも当てはまることで確かにアルバムを中心に毎年何作かのミリオンセラーは登場します、しかし残念ながらシングルセールスは年々減少の一途を辿っています。その反面パソコンや携帯電話の進化により着うたダウンロード数は年々伸び続けています、アーティスト側も聴いてもらえれば同じと考えているのか売上枚数にはこだわらなくなっているように見受けられます(そりゃ売れるに越したことはないだろうが)。先に挙げたドラマも20%くらいの視聴率だと俳優の人気低下などとマスコミが騒ぎ立てそうです(まだ始まってもいないのに失礼な例えだが)、しかし良質なものを作ることが大事だと思うわけで他局の既存のアイデアに乗っかったりしている傾向は例え高視聴率でもちょっと…(業界的には結果が全てなのだろうが)
ロク田中


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2008/4/10(Thu)

 21世紀最初の2001年からはZONEを御紹介します、この年「secret base〜君がくれたもの〜」が大ヒットいたしました。先月この企画でWhiteberryを御紹介しましたが北海道出身のティーンエイジャーのガールズポップバンドということで共通項の多い2組ですね。僕はこの「secret〜」という曲が大好きでSCDも購入したほどです、曲やヴォーカルが良いのはもちろんなのですが詞に効果的なフレーズが入っていたことに大変興味を惹かれたのを思い出します。似たようなテーマの楽曲が巷に溢れている中で他の曲との違いを鮮明に打ち出せるのはやはり歌詞であると考えます、言葉の選び方や使い方でそのアーティスト(作詞家)のセンスが問われます。別に英語や辞書を引かないと意味が分からない言葉を使うからセンスが良いという訳ではありません。助詞の使い方や活用形の変化、同じ事象をどの角度から見るかだけでも曲としてのインパクトを与えることは可能なことです。今まで数多くの流行歌を聴いてきたつもりですが実は歌詞でのインパクトを感じた曲はそう多くはありません(いい詞だと思うこととは別)。椎名林檎の「ここでキスして」、森川美穂の「教室」、そしてこの曲です(森川美穂は知られてないだろうなぁ)。椎名林檎は言葉の使い方に残り2つはキーワードとなるテーマに深くインパクトを受けましたね。既に解散している彼女達ですが2011年にぜひ再結成してもらい10年後の2人の後日談を聴かせてほしいと思いますね(杏里が今度「悲しみがとまらない」でやるらしい)。などと言いながらずっと考えていた疑問があります、この歌は男の子2人の友情物語なのか淡い初恋物語なのかということです(どちらにもとれる)。うーん、国語の成績は良かったほうだったけど読解力がずいぶん無くなったなぁ…
ロク田中


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2008/4/17(Thu)

 夜中の音楽番組を見ていてつくづく感じることがあります、一体今はどのくらいプロと呼ばれる歌手が存在するのかということです。常にチャートの上位を賑わすアーティストでさえもパッと3、40組は思い浮かびます、それ以外にチャートにたまに顔を出す人からアンダーグラウンドまで含めると相当数のプロアーティストが存在しているようです。事務所に所属し(例え個人事務所でも)レコード会社と契約を結んでいる人達をプロと呼ぶにしてもかなりの数に及ぶのではないでしょうか(バンド編成は人数も多いし)?自薦、他薦に関わらずその人達を見出してくるスタッフの方々に頭の下がる思いでいますが見ているとアーティストも3パターンに分かれる気がします。まず歌が好きで歌えれば(演奏出来れば)いいと考える人、次に自分の歌を通して何かのメッセージを伝えたいと思っている人、最後に売れてサクセスストーリーを築き上げたい人です。前2つは動機としては純粋で発表する場を与えられることで比較的満足感を得られます、3番目は一見ガツガツしていそうに見えがちですが人間の欲望の具現化と考えると案外純粋かも知れませんね。ただしどのパターンであってもプロとなった時に1つの大きな壁にぶつかるようです。契約によって成り立つ人気商売なため結果が伴わなければ厳しい現実が待っています、去年紅白にまで出場した馬場俊英の話は有名ですが(1度レコード会社から契約を解除された)彼のように奇跡とも思える復活を果たすのはなかなか稀有な例です。歌手に限らず芸能界を目指す人は氷山の一角になることを夢見て努力をしているのですが他のことで生活の糧を得るなど現実は難しく好きでなければ続けることは困難なようですね(自分を信じていないと出来ないことですなぁ)。さて、有名無名に関わらずプロの芸能人に当たる確率は1万人に1人くらいかしら。
ロク田中


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