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<< 2006年回顧 >>


2007/1/4(Thu)

 明けましておめでとうございます、新年1回目は恒例の去年僕が購入したSCDの中から私的ベスト5を。年々購入枚数が少なくなっていきますがかろうじてこの企画が出来るくらいは購入いたしました。それでは5位から、DJ OZMAの「アゲ♂アゲ♂EVERY☆騎士」 紅白でのパフォーマンスで物議を醸し出したこの曲、1年を通してこのキャラで活躍しましたね。4位はCHiYOの「内心、Thank You」 このコラムをずっと読んでくださってる方は聞き覚えのある人と曲名だと思います。かつて名曲(?)アルバムで紹介したTHE 東南西北の曲をこれまた数年前から紹介してきたCHiYOが歌うという僕的には夢のコラボ、キンモクセイの「夢で逢えたら」以来のナイスカヴァーでした。第3位は倖田來未の「恋のつぼみ」 僕の中ではかなり珍しい人の曲がランクイン。普段は彼女の曲を聴くことすら少ないのですが(まともに聴くのはキューティーハニー以来2曲目)何か一昔前のアイドルの曲みたいで彼女の新たな1面が見えた曲でした、曲中の関西弁も可愛らしく聞こえましたし。第2位はレミオロメンの「粉雪」 この曲を知ったのは音楽番組や有線等ではなく友人のカラオケででした。僕もカラオケで歌おうと思い購入したのですが他に歌う人が多いため断念した曲であります。厳密に言うと発売は2005年だったのですがまぁランキング番組の去年の年間チャートにも入っていたので。そして2006年度ロク田中購入SCDランキング栄えある第1位はmihimaru GTの「気分上々↑↑」です。とにかくサビがキャッチーな曲でした。女性ヴォーカルのちょっと特徴ある声も以前から気になっていましたし(ルックス的にも〇)ブレイクしたのは大変嬉しくあります。今年は月に2枚ずつくらいのペースを目標に頑張らないと来年の今頃また悩むことになるなぁ…
ロク田中


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2007/1/11(Thu)

 今回は荻野目洋子です。1983年あたりから起こった洋楽ブームは日本の音楽シーンにも大きな影響を与えました。彼等のシングルやLPがチャートを賑わしたのはもちろん多くの日本語カヴァー曲を生み出しました(特にアイドルに多かった)。その中でも一番メジャーな曲がこの荻野目洋子の「ダンシング・ヒーロー」でしょう。それまではあまりヒット曲に恵まれなかった彼女でしたがこの曲でトップアイドルの座につき次々とダンサブルなナンバーでヒットを飛ばします(よく勘違いされますがこの後の曲達は洋楽カヴァーではありません)。1つのキッカケでそれまでくすぶっていた人がブレイクすることは今でもさほど珍しいことではありません、問題はその状態を継続することにあると思われます。今も昔も移り変わりの激しい芸能界の中でずっと同じ状態をキープするのはかなり至難の技です。ましてやルックスのほうを重視され3年トップを張ればすごいと言われた当時のアイドルはなおのことでした(やはり松田聖子と中森明菜は別格だった)。特にカワイイ路線(いわゆる正統派アイドル)のイメージがついてしまった人はそこからの脱却に相当な苦労をさせられていましたね、もちろん歌唱力がともなえばすんなり転向も可能ではありましたが。彼女は逆にそれまでアイドルとしては超一流ではなかったことが幸いした数少ない成功例ですね。さまざまなタイプの曲を歌うもののビッグヒットには結びつかずにいたオギノメちゃんでしたがその歌唱力と声質にもマッチしたユーロビートカヴァーを選んだ陣営は大正解だったと思います。ただ世間の印象はこういった曲でしょうが個人的に彼女に合っていたのはバラード曲だったように思いますが。さて知名度とはつくづく恐ろしいものです、それまで南極物語で有名な姉「荻野目慶子の妹」と形容されることが多かったのにこの後からは「荻野目洋子の姉」に変えてしまったくらいでしたからね。

ロク田中


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2007/1/18(Thu)

 文化庁が全国からのリクエストをまとめ「日本の歌百選」を発表しました。実際は101曲あるのは御愛嬌としてそのリストを眺めておりました。SMAPや中島みゆきなどの流行歌(今昔を問わず)が1割強ありましたが大多数はいわゆる童謡、唱歌でした。もちろん子供の頃に僕も歌っていた曲が多く懐かしさを覚えました(何曲かは全く知らない曲もあったけど)。この類いの曲は情景描写が歌詞になっているものが多く聴くと思わずその風景(別にどこで見たあの景色というわけではない)が瞼に浮かんできます。またメッセージ性や教訓が強く打ち出された曲が多いのも目立ちましたね。おそらく投票したのは年輩者を中心とした層で懐かしさと同時にこれからの日本(日本人)もこうあってほしいという願望がこもった結果が反映されたと思われます。ただ教訓やメッセージ性のほうはともかく情景や世俗が歌われたものは将来的にどれだけその世界が認識されるのかは難しい気がしますねぇ。流行歌においても同じことは言えますが歌詞に共感できるということはその人の経験や価値観が作り手の感性と一致したときに起こり得ます(分かり易く言えばお笑いのあるあるネタのようなもの)。裏を返せば理解できないことというのは頭では分かっていてもピンとこないとなってしまうのも事実です。もちろんそういう曲達を伝承するなとは言いません、ただ後世において今の人々が思っているほど共感を得られるかというと残念ながらそうはならない気がします。「学校で教わったから」、「教科書にのっていたから」くらいにしか思われないと大変寂しいですね。一番最悪なのは教えている側もピンときていないということですが。ところで「大きな古時計」って世間ではもう平井堅の歌として認識されたの?
ロク田中


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