ホーム > 小谷の250字 > 2003年10月(31)


<< イベントゲイシャ >>


2003/10/7(Tue)

 またも展示会。今回は電機業界。英国人と一緒なのでギャルウォッチの時間もない。さて視察を終えて彼いわく「電機業界はきれいな女性が多いですね」。それは違うと苦笑いしつつ誤解を解く。あれはイベントコンパニオンなる女性たちだと説明するがピンと来ない様子。仕方ない。イベントコンパニオンなどという職業は極めて日本的なものだし、その言葉じたい和製英語なのだ。
 ならば英語で何と言うべきかと逆に訊ねてみたが、思い当たる語彙がないという。なるほど、きっとこれもゲイシャ文化が生み出した日本独自のものなのだろう。
小谷隆


<< 立居振舞 >>


2003/10/8(Wed)

 立居振舞とは人の所作の総称であり、それは見た目の印象を決める要素でもある。俳優などは日常生活にあってもこの立居振舞が感心するほど見事であったりする。
 さてそうした立居振舞を良くするにはどうすればいいかと言うと、「背筋」「脇」「膝」に注意せよとのことだ。背筋を伸ばし、脇を締め、膝でしっかり踏ん張れということだ。なるほど、武道や他のスポーツ、あるいは舞踊の基本にも通じる普遍的な要素だ。
 人の第一印象は最初の6秒で決まるという。無理して背伸びする必要はないが、最低限の印象だけは大事にしたい。
小谷隆


<< 主君不在 >>


2003/10/9(Thu)

 指導者不在が叫ばれて久しい。日本の沈滞の一因がここにある。日本の成功は主君のためなら命も賭すような家来たちの血と汗の賜だ。かつては家来をその気にさせるだけの魅力を備えた主君が大勢いた。封建社会は決して制度先にありきではなかったという。所従のために命をはる覚悟のできた主君にみなついていったのである。
 リストラをやる経営者は腹を切れ、とはトヨタの奥田会長の名言。クールで合理的な社長は増えた。みな優秀なボスたちだ。しかし、部下よりまず自分が腹を切る覚悟のある経営者はどれぐらいいるのだろうか。
小谷隆


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