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<< 1の不満は10の感謝の後で >>


2004/1/4(Sun)

 周囲への感謝の念が足りないと若い人に指摘すると「自分はじゅうぶん感謝している」という反応が返ってくることがある。勘違いも甚だしい。本当の感謝の念とはいくら感謝してもし足りない気持ちのことである。
 感謝の念が足りない人に限って不平不満が多い。不満が悪いというのではない。不満は現状に満足しない前向きな気持ちでもある。しかし感謝の念を欠いた不満は後ろ向きな愚痴にしかならない。
 1つの不満を述べる前にまずは10の感謝を述べる。そして不満の後には自分なりの打開策を添えてみよう。絶対に開けてくる。
小谷隆


<< 凡才は不安で勝負する >>


2004/1/5(Mon)

 絶対に成功する確信で事に臨むのは本当に難しい。どれほど手慣れたことでも気持ちのどこかにもしかしたら失敗するかもという一抹の不安を抱えているものだ。
 この僅かな不安が実に曲者で、うまく働けば注意深さになるが、少しでも歯車が狂い始めると一気に増長して自分の中で失敗するためのプログラムとして活動を始める。
 自信100%になれるのは一握りの天才だけ。我ら凡才は不安を不安と認めるほかない。ただ、不安を感じられる自分を「凄い」と評価し、そのことを新たな自信として上積みするのだ。天才に勝つにはこれしかない。
小谷隆


<< シアワセな朝 >>


2004/1/6(Tue)

 眼の前でタクシーを別の人にさらわれる。駅に着いたら車両故障で電車が遅れ、バスは満員で乗りそびれる。職場に着いたらパソコンが立ち上がらない・・・不機嫌になってもおかしくない朝だが、タクシーに振られて小遣いが節約できたしいい運動にもなった。ダイヤがずれたおかげでかえって到着の早い電車に乗れた。満員のバスの後にはすぐがら空きのバスが来た。パソコンが立ち上がっていないおかげでメールが読めず、くだらない会議を欠席する口実にもなった。
 腹立たしいことがあっても長い目で見よう。人生は何が幸いするかわからない。
小谷隆


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