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<< マスク美人コンテンスト >>


2003/6/4(Wed)

 台湾の女子高校で生徒たちによる「マスク女王コンテンスト」なるものが開かれた。猛威をふるうSARSから身を護るためにこの地では医療用マスクが欠かせないが、「みんな同じマスクじゃつまらないので、どうせなら人と違った個性的なマスクをしてみたかった」というのがそもそもの発端だったそうだ。
 アジア全体を揺るがす稀代の悪疫に怯えるかの地にあって、彼女らの発想はなんとも逞しく、しかもクリエイティブな発想だと思う。恐怖はいまだ去らないが、彼女らの前向きな発想が台湾全土を明るくすることを願う。
小谷隆


<< 抜くより打つに限る >>


2003/6/5(Thu)

 あまりに癒えぬ疲れにとうとうカクテル点滴に挑戦した。無論、保険などきかない。福沢と新渡部が一人ずつ出動する金額だ。しかし効果はてきめん。今朝は駅の階段を一気に駆け上がることさえできた。
 きのう訪れたのは銀座の著名な美容外科。何より受付の女の子たちがタレントなみに美しいのに驚く。これなら待ち時間も楽しい。しかも点滴の世話をしてくれる看護婦のなんと愛くるしいこと。これは栄養剤の効果を確実に倍増させる。
 疲れた同胞諸氏よ、癒しを求めて大枚をはたくなら吉原で「抜く」より銀座で「打つ」ことを奨める。
小谷隆


<< 日本語メディアの限界 >>


2003/6/6(Fri)

 昨日の新聞各紙はソニー名誉会長の大賀さんの退職金が16億円になるということを一斉に大きく報じた。確かに一般庶民から見れば凄い金額に映るが、世界の大企業のトップの退職金の標準から見れば1ケタ小さいし、社長時代にCDやMD、プレステを立ち上げるなど、大賀さんがソニーのみならず世界の文化に残した功績からすればあまりに安い額といえる。
 それを直接的ではないにしろ「もらいすぎ」であるかのように騒ぎ立てる日本の新聞の視野の狭さには失望した。これが日本語メディアの限界なのか。この国に一流の新聞などない。
小谷隆


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