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小谷式速読術
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2003/4/4(Fri)
僕はもともと速読派だ。どうせ本を読み通した後で憶えていられるのは印象的な一節と全体のイメージだけだと大胆に割り切っているからさっさと読み進める。今やたいていの本では1ページを数秒で通る。
それでも中身をきちんと見落とさない秘訣がある。それは、一定のページを読み進んだら一度おさらいとして過去のページを冒頭から読み返すことだ。それも印象的な部分をつまむだけでいい。いわばうす塗りを重ねていくような読み方である。仮に見落とした内容があったとしてもそういう作業の中でちゃんと脳裏に刻まれるのだ。
小谷隆
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副業は本業あってこそ
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2003/4/5(Sat)
K1のボブ・サップの惨敗には多くのファンが幻滅したことだろう。バラエティ番組やCMに登場して愛嬌を振りまいて大人気の「野獣」だったが、2分も持たずにリングに倒れたら今度は「タレント活動でトレーニングがおろそかになったせいだ」と批難の的になっている。やはりサップの場合、本業での野獣のような強さがあってこそリングの外で見せる愛嬌のある笑顔も引き立つ。
かつての若乃花も何か勘違いしてタレント専業になってしまったものだから今では世間から見向きもされない。「兄」「横綱」であったがゆえの人気だったのだ。
小谷隆
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CMも愉しめる時代
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2003/4/6(Sun)
その昔、TVCMといえばつまらないものの代名詞で、一時はCMをスキップして再生する機能をもったVTRまで売られていた。しかし最近ではそれ自体でひとつの娯楽ないしは芸術作品と呼べるようなCMも増えている。
コカコーラの「明日があるさ」のシリーズは人気が高じて劇場映画版まで製作された。去年は井川遥を起用したお茶のCMが情緒ある連続ドラマ風になっていたし、直近でもグロンサンのCMがwebと連動した企画で人気を博している。
気の利いたCMは今やへたなバラエティ番組よりも面白いかもしれない。
小谷隆