ホーム > 小谷の250字 > 2003年12月(31)


<< 目標設定 >>


2003/12/4(Thu)

 目標は大きく設定せよ、と心理学の本にある。大目標を掲げれば目先のことが小さく感じられるからだという。なるほどそれにも一理あるが、あまりに巨大すぎる目標は日常の中にあって現実として捉えられないのが凡夫の哀しさである。
 目標設定の次に大事なのはそれを日々の現実の中にブレイクダウンすることだ。きょう何をすべきか、それが明確になってこそ大目標も現実味を帯び、目先の仕事へのモチベーション高揚にもなる。山を眺めていても溜め息や愚痴が出るばかり。さっさと登山計画を立て、きょう歩くべき歩数を知ろう。
小谷隆


<< 音楽の居場所 >>


2003/12/5(Fri)

 ホームシアターがブームだ。自宅で大画面とサラウンド音声の迫力を楽しもうというわけだが、これは映画館の有難さを知ってこその嗜み。
 人の耳に聞こえない倍音まで表現するというスーパーオーディオCDにしても同じ。ライブの迫力を知っているからこそその臨場感の有難みがわかる。ところが世の中の多くのオーディエンスは本物を知らないうちにパッケージメディアに触れ、それがすべてだと思ってしまう。
 記録媒体はあくまで間に合わせの便宜でしかない。音楽は本来、表現者と観客が向き合う場所にあるのだ。
小谷隆


<< 思い出は団体列車でやってくる >>


2003/12/6(Sat)

 不思議なもので今年は大学時代に縁のあった人々に逢うことが多かった。仕事上で関係した人がたまたま同窓であったり、当時の同級生から思わぬメールをもらったり、同じ年の同窓である三木谷君(楽天社長)と歓談する機会があったり。ふと国立駅前の大学通りの並木や旧き武蔵野の面影を残すキャンパスが懐かしくなる。
 2年前にも同じようなことがあった。あのときは高校時代の関係者がどっと押し寄せたのである。たまたま同級生の結婚披露宴に招かれたというきっかけもあったわけだが。
 思い出はいつも団体列車でやってくる。
小谷隆


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