ホーム > 小谷の250字 > 2002年9月(30)


<< ダイエットは誰のため? >>


2002/9/4(Wed)

 ダイエット花盛り。中国製の怪しげな食品で死者が出たのは記憶に新しい。多くの女性が自分の体重に不満で減量にいそしむ。 誰のための減量か? 男の眼に美しく映るためだとしたら空しいことだ。最近のある週刊誌のアンケート調査によれば男性はかなり豊満好きなのである。
 思うに女性のダイエットは異性の眼にどう映るかよりも自分としてこうありたいと勝手に思い込んだ偶像を理想とした願望にすぎないのではないかと。そしてその偶像のモデルが何千人の中から選ばれた非現実的な肢体だったりするから始末が悪い。

小谷隆


<< なぜか女に嫌われる女の詞 >>


2002/9/5(Thu)

 ある女性作詞家の作品をベテラン女性歌手に見せたとたん露骨にいやな顔をされたことがあった。「生臭くて唄えない」のだという。この件に限らず、僕の周囲の女性歌手には同性の書いた詞を嫌う人が多い。不思議なもので、むしろ男性が異性の視点で客観的に書いた方がすんなりと女性歌手に受け入れられる。
 思うに、女性歌手にとって手の内を知った同性の作品はあまりにも「痛すぎる」のだろう。レズビアンの快楽は異性相手の比ではないと当事者から聞いたことがあるが、歌作りにあってはツボを知りすぎているのも良くないようだ。

(今日で300回になりました。ご愛顧ありがとうございます)
小谷隆


<< 日本固有の美意識に目覚めよ >>


2002/9/6(Fri)

 明治の文明開化以降、日本ではあらゆる面において徹底的な西洋化が行われてきた。おかげで西洋の持つ良い意味での合理的な利器の恩恵に浴していることは確かだが、固有のアイデンティティを持たぬままただ闇雲に何でもかんでも西洋のそれに置き換えてきたことのツケが回ってきて今や文化二流国などと嘲笑されているわけだ。
 服飾から音楽まで何でもかんでも西洋を正とする考え方もそろそろ変えていくべき頃だろう。たとえば日本人女性がビーナス像のような体型を目指すことじたい馬鹿げている。日本には日本固有の美意識があるべきだ。
小谷隆


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