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<< プロデューサーは引っ込め >>


2002/2/4(Mon)

 コムロやつんくの影響でインディーズでもプロデューサー志向の強い人が増えた。この人のプロデューサーは私ですと殊更に自分の存在を強調し、個人HPなどで紹介している。
 しかし、一般リスナーはプロデューサーなど評価しない。本来プロデューサーなど裏方の指揮役で、あくまで表現者はアーティスト。唄い手の魅力で得た人気を裏方の分際で横取りしようとするこの風潮を、やや自戒の念も含めて見苦しく思う。
 A.R.T.でも今後はプロデューサーの表記はできるだけ小さくすることにした。秘めてこそ輝くものもある。
小谷隆


<< オヤジのクダマキ >>


2002/2/5(Tue)

 カップ酒を手に罵声を張り上げるオヤジ。夜の駅のホームで時おり遭遇する光景だ。みな聞こえない振りをしつつ、意外とそのご高説に耳を貸していたりもする。なかなかの正論に思わず頷いてしまうことさえある。
 俺は酔ってネェ、とオヤジが叫ぶ。お前らの方が酔っ払いなんだよ・・・
 確かにその通りかもしれないなと苦笑いしながら、そういえばインディーズ音楽も本質的にはオヤジのクダマキと同じだなと思った。ただ救いはDL数が確実に増えること。BBSのヤラセ励ましより有難いのは物言わぬ数字だ。
小谷隆


<< かたや1人で2千曲 >>


2002/2/6(Wed)

 秋元康氏の作詞家生活20周年を記念した4枚組91曲入りの特別企画CDボックスがポニーとソニーから3月に発売される。約2千もある作品から、おニャン子クラブや菊池桃子などアイドルの王道はもちろん稲垣潤一や美空ひばりまで網羅する。
 一人で2千曲も書く作詞家がいると思えば我がA.R.T.は慢性的な作詞家不足に悩んでいる。詞が制作のボトルネックになっているのは間違いない。添削や講義をやっていても感じるが、ともかくも言葉に対する遊び心が足りない。秋元さんはその点、マジメに遊べる人だったと思う。
小谷隆


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