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<< 文章術(上)〜「、」を減らせ >>


2002/11/4(Mon)

「文章を書くときどんなことに気をつけていますか?」という問いが多く寄せられていながらあまりきちんとした回答もしていなかった。そこで、今日から役に立つ文章術を少しだけ披露する。
 まずもって「、」の数は最少にとどめる。小学校低学年の子供が「よるは ぼくは ねむい」と分かち書きするかのように「、」を打ちまくった文章をよく見かけるが、「、」の多い文章は一見読みやすそうで実は読み辛い。構文ができていないから「、」だらけになる。「、」を減らしても通じるよう書き換えてみるとすっきりした文章になるものだ。
小谷隆


<< 文章術(下)〜用字ルールを明確に >>


2002/11/5(Tue)

「音楽を聞いたら気分が良くなると聞いた」という文章はどこかすっきりしない。漢字の使い方に問題がある。音楽の場合はlistenであるから「聴く」、人から伝えられたことはhearであるから「聞く」が望ましい。人に質問する場合は「訊く」と書く。もちろんこれは僕におけるルールであって人に強制するつもりはない。どんなルールであれ常に自分の中に明文化された規範を持っていることが大事だと言いたいだけだ。
 ちなみに僕は歌に関して楽曲そのものは「歌」、行為は「唄う」と書き分けている。小谷流だと「歌唄いの謳い文句」となる。
小谷隆


<< 昼間から切なく泣かせる荒療治 >>


2002/11/6(Wed)

 どうも昼間から夜系の歌を録音するときはなかなかテンションも盛り上がらず頭が痛い。昼間は声に色々な意味で身体に余裕があるため口先で器用にこねくり回してしまい、歌に一生懸命さが出てこないのだ。
 そこで講じた手段がnecoの「腹筋50回」、あべ奈央の「5階から1階までの2往復ダッシュ&スクワット40回」である。ともにマイクに向かうとヘトヘトで、腹筋を思い切り踏ん張らないと声が出せないほどだったが、おかげで絞り出すかのような切なさが歌に乗った。血も涙もない荒療治だったが、幸い両人とも録音の出来映えを聴いて納得してくれた。
小谷隆


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