ホーム > 小谷の250字 > 2002年10月(31)


<< 美女の法則 >>


2002/10/4(Fri)

 決して自分の好みではない女性なのに「この人は美しい」と思う女性がいる。おそらく「美女」というものには人種ごとに、時代ごとに、あるいはコミュニティごとに一般的なformulaがあるのだろう。
 しかしそのformulaに適っているからといって必ずしもすべての男性に対して魅力的であるとは限らない。僕の場合は「この人は決して美女ではない」と思うのにそれが自分の好みのタイプであったりすることの方が多い。ちなみに歴代ミス日本で自分の好みの女性がいた試しがない。僕の感覚は世間一般のそれとかなりずれているということだろうか。
小谷隆


<< 「何を」ではなく「どう」表現するか >>


2002/10/5(Sat)

 ダイエットを科学的に検証する本を書いたジャーナリストと会食の席で語り合った。彼によればけっきょく本に書いたのは「余計なものは食うな」だけだったそうだ。そんなの一言で済むじゃないかと思う。しかし、映画の名作でもたとえば「七人の侍」は「百姓たちが侍を集めて野武士をやっつけた」のように単純な話ばかりだったりする。
 この世の中には実のところそれほど複雑なものはない。すべて単純な物事の組み合わせだ。そういった現実の中で、あらゆる創作者が目指すべきは「何を」表現するかではなく「どう」表現するかなのだろう。
小谷隆


<< 30代でもまだ青い、20代は論外か >>


2002/10/6(Sun)

 米大リーグではR.ジョンソンが39歳にして160キロの剛球で自己最多勝を更新し、防御率と奪三振も含め投手三冠に輝いた。ボンズは38歳で首位打者を獲得、同タイトルの最高齢記録となった。米球界では投手も打者も20代など青二才。30を過ぎて力に技が加わり、パワーを最大限に引き出している。もちろんそれぞれに日常の摂生など陰の努力があってこそだろうが、昨今ではこれまでのような年齢感覚は通用しなくなっているのかもしれない。
 四十路に向かうアーティストさんたち。ローティーンのアイドルの台頭に遠慮している場合じゃないですぞ。
小谷隆


 [前の3日表示]   [小谷の250字]   [次の3日表示] 



- 01 -