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<< 香津美さんゆかりの宿 >>


2002/1/4(Fri)

 音楽からしばし離れざるを得ないとあきらめた忙しい旅で、なぜかギタリストの渡辺香津美さんの足跡に触れることになった。1月8日21:35から3月までNHK教育テレビで放映される趣味の番組では、この宿で収録された香津美さんの演奏が聴ける。千曲川を望む宿でよもや女将と音楽談義になろうとは。
 見れば土産物の棚には場にそぐわぬギターマガジン、復刊したジャズライフ。その表紙を飾る人もくつろいだコーヒーカウンターでふと想うのは次の録音のこと。音楽人の血を騒がす出来事に後押しされて山里の静けさを離れてきた。
小谷隆


<< 風邪の功名 >>


2002/1/5(Sat)

 風邪っぴきが多い。一口に「風邪」と言ってもそれはいろんな不調の総称であって、実際の病気は鼻炎であったり気管支炎であったりする。症状を見極め、そこを重点的に緩和しつつ体力を回復していくのが「風邪」の治療の王道。やみくもに薬を服めばいいというものでもない。
 それにしても喉を痛めた後で擦れっ気の残る声はなかなかセクシーな成分を多く含んでいる。治りかけの人は体調も上向きだし、なかなか録れない艶のある声が録れることが多い。necoの「明日(ひかり)」などがまさにそれだ。怪我ならぬ風邪の功名か。
小谷隆


<< プロフィール >>


2002/1/6(Sun)

 小谷さんはどんな人ですかと見知らぬ人からメールが届いた。HPを覗いてもプロフィールらしきものがない、と。そういえば自分の素性など語るのもこっぱずかしく、ある時からその類のものは取り外していた。
 それでもやはり怪しい者ではないことを示すために最低限の素性ぐらいは記すべきかもしれないと思って人に頼んだら、好きな女性のタイプや食べ物について訊ねられて閉口した。ネットアイドルじゃあるまいし、大の男が好物だの星座でもなかろう。本音をいえば、作ってきた音楽こそが何よりも雄弁に自分を物語ってくれると思う。
小谷隆


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