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<< 老舗カメラ2社の統合が教えるもの >>


2003/1/10(Fri)

 カメラ大手のコニカとミノルタが経営統合する。どちらも世界的なブランドであり、日本の技術力の象徴のような会社だが、「電子カメラなど銀塩写真にはとうぶん追いつけまい」と慢心したことが今日の屈辱の遠因になったのかもしれない。
 翻って自分はどうか。飽食の時代にも音楽は不滅だろう。しかしオーディエンスの多くが意識するとしないとに関わらずその先にある新たな表現を待ち望んでいる。今回の老舗の統合は斜陽産業の悲哀などという悠長な感傷より、表現者として音楽にばかりしがみついていることの危うさを教えてくれた。
小谷隆


<< 本邦のクラシックが駄目な一つの理由 >>


2003/1/11(Sat)

 私学の音大は初年度で数百万円の学費がかかる上、その大学に入るためには高校生のうちからそこの教官のレッスンを受けなければならない。なるほどサラリーマン世帯にはいささかきつい。実際、僕の知る限り音大生たちはみな裕福な家の出だった。
 クラシック界で成功するには個人の才能以前にその才能を育むだけの経済力が不可欠だ。逆にいえば大した能力がなくても経済力だけでいっぱしのクラシック音楽家になれるのが本邦の音楽界の現状である。なるほど、才能さえあれば国家が教育してくれた旧共産圏のような人材が輩出しないわけだ。
小谷隆


<< 黒人優越説 >>


2003/1/12(Sun)

 箱根駅伝は駒沢が連覇を果たしたが、山梨学院の2位も見事だった。山梨学院というとアフリカからの黒人留学生で有名だが、いつもこの走りを見るにつけやはり人類の中で黒人こそが最も進化した人種だと感じる。もともと哺乳類の地肌は白かったはずで、強い日差しに適応するため黒くなったとすればそれもひとつの進化といえるからだ。
 音楽においてもアフリカにはとてつもなく細かい音階が存在するが、そうした音階を感じる聴力も凄い。歴史的な黒人虐待は白人が自身よりも優れた遺伝子を無意識に恐れたゆえではないかとさえ思う。
小谷隆


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