ホーム > 小谷の250字 > 2002年12月(31)


<< 都会の雪 >>


2002/12/10(Tue)

 都会の雪を歌った代表作のひとつに「なごり雪」がある。あそこで描かれる雪は典型的な東京の雪といえる。落ちてはとけるシャーベット状の雪は春の別れの切なさを表すのには格好の小道具だ。
 これもかの歌のごとく「なごり」程度にちらつくのならいいが、昨日のように寒気団と低気圧がグルになって重い雪を撒き散らしていくと情緒どころではない。電車は立ち往生するしタクシーは来ないし、朝から散々な目に遭った。
 しかも積もった雪はすぐに排気ガスで真っ黒になる。雪が降るたびに東京がいかに汚れた街であるかを知る。
小谷隆


<< 目標のアーティスト >>


2002/12/11(Wed)

 小谷さんはジャコ・パストリアスがお好きですか、とある掲示板で訊ねられた。KinsRoo氏の「我楽多」という曲のベースラインを聴いてそう思ったらしい。これに限らず、どういうアーティストの影響を受けたのかよく訊かれる。
 もちろん好きな音楽はあるが、いずれも大なり小なり僕に様々な影響を与えているし、特定のアーティストの名前を挙げることは難しい。もとよりこの人のようになりたいという意思で音楽をやってきたわけでもないし、今も目標とするような人はいない。強いていえば昨日の自分よりも一回り大きくなった今日の僕でありたい。
小谷隆


<< 500万世帯の失望 >>


2002/12/12(Thu)

 ADSLは開始3年で500万世帯を超えた。一家に数台入る余地のある携帯電話でも500万台までに10年かかったことを思えばたいへんな普及スピードだ。今や常時接続1メガは当たり前、上は12メガ、さらに光の100メガでつながっている家庭も珍しくなくなった。
 しかし残念なことに発信側のインフラは追いつかず、電話回線が主流だった時代のままだ。200kbpsの画像を10人も同時にストリーミング再生したらパンクしそうな所ばかり。ブロードバンドならではのコンテンツはまだ乏しい。回線はつながってもコンテンツがないという失望感が広まれば普及にブレーキがかかりかねない。
小谷隆


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