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2007/2/22(Thu)

 1987年からのもう1人は小比類巻かほるです。この年にドラマ主題歌でヒットを出し人気アーティストへの足掛かりを築きます。この数年前から後のガールズロック(ポップ)ブームにつながる兆候が見え出します。それまではヒットチャートを賑わす女性ヴォーカル=アイドル(もちろんそればかりでは無かったが)といった風潮がありました。しかし85年に渡辺美里、中村あゆみ、女性をリードヴォーカルに据えたレベッカがヒット、その後構図が崩れ現在にもつながる女性ヴォーカルの地位が確立されていきます。1980年から続いたアイドルブーム、数多くの人気者を輩出しました。もちろんアイドルになるべくしてなったという人もいましたが中には時代の流れでアイドルとしてデビューせざるをえなかった人も多く存在しました。おりからのロックブーム(洋楽志向)により彼女達(事務所含む)の選択肢に変化が起きていったようです。芸能史を振り返るとつくづく人気を継続させることの難しさを思い知らされます。全盛期に比べセールスに多少の翳りは見られる場合はあるもののB'zやサザンのように15年以上トップアーティストの座に居続ける例はほんの一握りです。多くのパターンは2〜3年(長くて5年)でピークを過ぎ突然並のアーティストにレベルダウン、一般層からは自然に忘れられた存在へとなっていきます。この小比類巻かほるもコンスタントにヒットを飛ばすも徐々に勢いがフェードアウトしていってしまいました、決して時代に合わなかったわけでは無かったのですが…。ガールズポップ(ロック)ブームが本当の意味で大爆発するのはもう2年ほどかかりますが彼女達先駆者のおかげで現在も大人気のあゆや大塚愛、倖田來未も世間からアイドルと言われずにすんだと言えましょう(僕は今風のアイドルだといまだに思ってますが)。
ロク田中


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