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2006/11/23(Thu)

 宇多田ヒカルの新曲が話題になってます。NHKのみんなのうたでも流れている「ぼくはくま」という曲で今までとはまったく毛色の違う可愛らしい曲です。それに合わせて絵本も執筆することになり彼女の才能をうかがわせます。宇多田ヒカル自身にはまだ子供はいませんが母親になるとそれまでにあまり見せなかった部分を発揮する女性タレントは多いですね。以前椎名林檎もやはりみんなのうたに曲を提供しましたし、UAは児童向けの音楽教育番組に出演していました(どうも僕の話はNHKネタが多いな)。また先頃石田ひかりが絵本を発売と子供に携わる仕事を選ぶ人が増える傾向にあります。こういう大物達の参入を僕は好意的に見ています。これは後の歴史が評価することですが彼女達が発信元となってスタンダードとなるものを作ってほしいと常々考えているからです。どの世代でもそうですが共通言語というものがあります。テレビ番組や遊び、流行というその世代で盛り上がれる話題がね。僕達の世代もそうでしたがもちろん昔から伝わる童謡や童話、遊びなどに多大な影響を受けてきました。その反面僕達の子供の頃に発生したものを今の子供達も楽しんでいるのを見ると嬉しくなります。情報が多い反面どこかオリジナリティーに欠けるきらいのある今の子供文化にぜひ一石を投じてほしいですね。えっ?僕達の世代の発信元って何があるのかって?ルービックキューブとか…
ロク田中


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2006/11/30(Thu)

 今回は中原めいこです。この年化粧品CMとのタイアップ曲「君たちキウイ・パパイア・マンゴーだね。」をヒットさせました。「また一発屋かよっ!」って?ノン!ノン!彼女はけっして一発屋じゃないですよ、後にアニメの主題歌でスマッシュヒットをとばしましたからね。古くは宇宙戦艦ヤマトや機動戦士ガンダム、銀河鉄道999とアニメに使用された曲がヒットチャートに登場するのはこの頃始まった現象ではありません、しかし多くは映画劇場版に用いられた歌でした(ex ゴダイゴ)。また大抵はアニメの世界観をモチーフにした内容となっておりました(例え濃度は1%くらいだとしても)。しかし、前年の83年に発売された杏里の「キャッツ・アイ」がチャート1位を獲得したことにより状況は一変します。TVアニメの主題歌がどんどん売れるように なりアニメ歌手から普通のアーティストへのスライドも行われるようになりました。それまでの「アニメは子供の見るもの」という認識はなくなりターゲットにする年齢層が上がったためでしょう。そしてビーイング勢全盛時代から今に続く「本作と歌の内容は関係ありません」という路線へと移行されていくわけです。ふと思うのですが僕達の世代では当たり前だった「あのテレビの主題歌と言えばあれね」と言うカラオケで盛り上がれる曲があります。今の子供達が10数年後に同じ話をするのでしょうが僕達の世代とは似て非なるものになりそうなのをちょっと危惧してしまいますね。えっ?「中原めいこに全然触れてないって?」この年にこだらわなくても良かったんだろうけど「ダーティーペア」とか「きまぐれオレンジロード」の話をしても誰も覚えてないでしょ。
ロク田中


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