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<< BIG WAVE? >>


2011/03/10(Thu)

 AKB48の最新シングル「桜の木になろう」の売り上げがミリオンを突破いたしました、CDセールス不況が叫ばれて久しい昨今においてはかなりの快挙で現在の彼女達の勢いをまざまざと見せつけられた感があります。日本の彼女達の活躍に刺激されてか“少女時代”や“KARA”を始めとした韓流アイドル達も続々と日本に活躍の場を移し大きな話題をさらっています、俄かにアイドルブームの再来なんて声も聞かれますが80年代のアイドルブームを見てきた僕には疑問符がついてしまいます。宇多田ヒカルや浜崎あゆみが世間を賑わし出した10数年前に今後アイドルは流行らないだろうと言われていた時期がありました、80年代アイドルブームが終焉を迎えバンドブームやガールズポップブーム、小室サウンドブームを経てただ可愛いだけのアイドルはもはや時代遅れと言われていたものでした。男性陣は一部ジャニーズが頑張っていたものの特に女性陣は小室サウンドの担い手達の安室奈美恵や鈴木亜美に華原朋美もアイドルで無いと当時見ていたのであれば確かに復権は難しかったように思われました。SPEEDやハロプロ勢(特にモー娘。)が認められる下地を作りともすればサブカルチャーへと移っていたアイドルシーンが王道ど真ん中に戻ってきたという点だけ見ればアイドル時代再来との見方も納得出来ます。しかし忘れてはいけないのはアイドル不遇時代ですら広末涼子や上戸彩などの半女優なアイドル達を生んでいたことです、言い換えれば昨今のアイドルには個が感じられ無いということになります。なるほど、AKB人気を支えているのは人気投票で常時トップ争いをしている人達を始めとした各メンバー個人個人なのでしょうし少女時代やKARAも誰でもいいわけではもちろん無いのでしょう。しかし翻ってそれぞれが個としてデビューしていた場合には今ほどの人気を確立できたかはいささか疑問に思えてなりません、もちろん当時頂点を極めた前出のSPEEDのメンバーやモー娘。の卒業生達も肩書きが外れてからはトップの座にはいないことからも推して知るべしということになりましょうか。いずれは今のAKBメンバーも肩書きが外れていくことでしょう、その中で何人が王道を維持していけるのか興味深く見守りたいものです。
ロク田中


<< 三つ子の魂 >>


2011/03/31(Thu)

 先日FMラジオで懐かしのアイドルの特集が長時間に渡り放送されておりました、アイドル好きの端くれとしてもちろんチェックいたしました。70年代、80年代入り混じり大変多くの曲がチェック出来ました、さほど目新しさが感じられるものは無かったのですがその中に無性に気になった曲が1曲存在しました、沢田富美子という人の「ちょっと春風」という曲です。アニメの主題歌を経て1981年にアイドルとして本格デビューした彼女、当時さほど人気を博したわけでは無くどちらかと言えばマイナーなB級アイドルとして括られます。歌手名曲名ともに聞き覚えはあったもののどんな曲だったかサッパリ思い出せずただ「懐かしい名前」くらいに曲を聴き始めました。ところがやけにこの曲が耳から離れない、“キャッチーな作り?”“キレイな高音?”どうも理由はそれだけでは無さそうです。もしやと思い手持ちのアイドルのオムニバスCDをチェックしたところ偶然この曲が収録されている物があったのでクレジットを調べてみて謎が解けました。この曲がリリースされた81年頃までの極々初期の松田聖子(前年の80年デビュー)のスタッフによる作品だったためです、道理で頭の中に松田聖子のある曲がリンクしたわけだと納得もいたしました。この頃僕はまだ中学生で松田聖子という人の楽曲よりもキャラクターの部分でファンでおりました、無論楽曲は二の次だったというわけではありませんでしたが音楽に造詣があったわけでもなく彼女の曲を「好きな松田聖子の歌だから好きな曲」くらいの認識でしか聴いていませんでした。しかしそれからおよそ30年何回となく松田聖子の楽曲(アルバム)を聴き続けた結果どうやら高ポイントになる価値基準の中のかなりの要素に“松田聖子っぽい曲”が刷り込まれたようです、この曲も当時聴く機会があり実際に耳にもしていたのでしょうがまだその良さが解らなかったのでしょう。同じスタッフなら松田聖子が歌ったらさぞヒットしただろうと思いがちですがこの曲に関して言えば松田聖子では成立しないように思いますね(アーティストパワーで売れはしたのだろうが)。
ロク田中


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