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<< 見えぬ流行 >>


2010/06/03(Thu)

 まだ始まったばかりで恐縮ですが今月が終われば今年も半分が過ぎようとしています、半年近くヒットチャートの推移やメディアの報道等をチェックしてきたのですが今年ほど難解な年も珍しいように思います。話題性だけを見れば嵐やAKB48、いきものがかりあたりが相変わらず巷を賑わしているように見受けられますが思っているほどの売上にはつながっていないようです。ならばと思い着うたサイトを調べてみましたがなるほど、若い人達に人気のあるアーティスト達がチャートを席巻しているものの一般層(さすがに老若男女とまでは言わないが)にまで浸透しているかと言うとそちらも疑問が残ります。チャートの動向で印象に残っている事象としては坂本冬美の昨年紅白でも歌った曲がロングセラーとなっていることと“けいおん”という深夜アニメ絡みの楽曲がやたらとチャートインしていてついにはアニメキャラ初のトップにまでなったということでしたがひいては全体的な売上不振を浮き彫りにした感は否めません。何度となく書いているように周辺機器の普及により分業化が叫ばれて久しい昨今であるのは理解しているのですが年々それに拍車がかかっている気がしてなりません。以前のようにメディア発の仕掛け(流行)が横行する時代では無く個々の嗜好がより強く反映される時代になったのは承知しています(とはいえ仕掛けは少なからずともありますが)、ただし昔ながらのカテゴライズでくくった時にはどこか寂しい時代に突入した気がしてしまうのも事実です。広く万人と流行を共感する事が重要なことでは確かにありません、しかし時代を語るキーワードになる部分があまりにも希薄になってしまうと後々思い返してみた時に印象が薄くなってしまうことを危惧してしまいますね、まぁそれ自体がアナログな古い考え方と言ってしまえばその通りなのですが。
ロク田中


<< 立ち居振る舞い >>


2010/06/24(Thu)

 現在も放送されている戦隊シリーズ、僕が子供の頃のゴレンジャーを祖とするもので30年以上の永きに渡り続いております。昔は文字通り紅一点として女性ヒロインは1人でしたが(いない回もあったが)いつの間にやら2人に増え既に有名な人を起用するケースも珍しくなくなっているようです。只今放送中の「天装戦隊ゴセイジャー」にはグラビアやバラエティーで活躍中のさとう里香とつんく♂プロデュースのアイドルユニット「キャナァーリ倶楽部」に所属している丹羽未来帆(堅く見えるからかこの番組での表記は平仮名)がヒロインとして登場しています、演技の方は「ターゲットが子供で良かったね」というレベルですが実は別のところに妙に感服してしまいました。エンディングテーマのバックに流れる映像が2パターンあるのですがその内の1つがそのままビデオクリップになっていてもおかしくないなかなかの出来になっていることです(歌唱は本人達では無い)、曲調は主題歌に比べるとよりポップに仕上がった物になっていてそのあたりに合わせた作りをしているのでしょう。男性陣3人はタイプ的なものもありアイドル然とした感じではありませんが(1人はアイドルと言われても違和感が無いが)女性陣は見事にアイドルっぽく見えるのが感服している理由です。僕はアイドルとしてのさとう嬢も丹羽嬢もまったく知りません、さとう嬢は島田紳助司会のクイズ番組で見かけたことはありましたがPaboに入り損ねたお馬鹿タレントくらいの認識でしたし丹羽嬢にいたっては配役を知り調べて初めて名前と「キャナァーリ倶楽部」なるユニットに在籍しているのを知ったくらいです(もちろんキャナァーリ倶楽部自体も見たことが無い)。しかしあの立ち居振る舞いを見るとやはりアイドルというジャンルに所属している人は見せ方を知っていると思わざるを得なくアイドル好きとして趣すら感じてしまいましたね。だからといってさとう嬢や丹羽嬢(ひいてはキャナァーリ倶楽部)のファンになる気はさらさらありませんけどね(でもキャナァーリはちょっと見てみたいかも)。
ロク田中


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