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<< 面目躍如 >>


2009/4/2(Thu)

 倖田來未、misono姉妹の共演となったシングル「It's all Love!」が話題となっています、それぞれ有名アーティストであり実現しそうでしなかった夢のコラボレーションです。最初から兄弟ユニットとしてデビューしたり同じグループに属したりしていないケースにおいて楽曲を発表することは非常に珍しく由紀さおり姉妹や岩崎宏美、良美姉妹等と例としても数少なくそれも話題作りに一役かっていると思われます。ひと月程前に初めて映像で見た時からぜひチェックしようと決めておりました、楽曲もさることながら久々にクールなmisonoに感動すら覚えたためです。「day after tomorrow」のヴォーカルとしてヒットを連発させるも同ユニットの解散後の世間の認識はすっかりバラドル(というよりイロモノ)というようになってしまいすっかり姉との差が開いてしまい残念な思いで見ていました、もちろんそのキャラの面白さで重宝され本人も良しとしてテレビ出演もしているのでしょう。しかしそれも本業であるアーティストとしてのヒットに繋がればとの思いからでバラドルという地位に満足しているわけでは無いように見受けられます(あの姉妹はサービス精神が旺盛過ぎるのだが)、以前テレビ番組のドッキリ企画で1000人の前でお笑い芸人がライブをしているのを羨ましそうに見ていたのを見て尚更その思いは強くなりましたね。また個人的な思い入れのあった「キューティーハニー」以外はポップな曲を除きほとんど興味が無かった姉の倖田來未に対してもあらためて評価、若者に人気がある理由を再認識いたしました。今回を機に世間が“アーティスト misono”を再評価してまたヒットが連発出来るようになればそれに越したことはありませんがそうで無かった場合はぜひこのユニットで今年の紅白に出ていただきたい、Paboに先を越された妹の為にお姉さんどうかひとつ。
ロク田中


<< リメンバー・ミー(9) >>


2009/4/9(Thu)

前回ご紹介した倖田來未とmisono姉妹の曲がチャート1位を獲得しました、それに関連する話題として今回は藤井フミヤ(郁弥)と尚之兄弟のユニットであるF-BLOODを取り上げます。あらためて説明するまでもありませんが兄がヴォーカル弟がサックスとしてチェッカーズに所属し解散後はソロ活動をしていましたが干支がちょうど一回り戻る97年にタッグを組みシングル「I」をヒットさせました、その後はずっとユニットで活動しているわけではなく不定期に楽曲を発表しています。ソロになってからも「TRUE LOVE」を始めとしてヒット連発の兄郁弥に比べなかなかヒットに恵まれない弟尚之と(スタンスの違いはあるでしょうが)兄弟揃って最前線にいるというのは難しい事のようです。芸能人と呼ばれる人達がみんなガツガツしているわけではなくそれぞれの地位を保っているのは当然のことですが外野はそうは見てくれません、どうしても目に見える身内との比較をしてしまいがちです。もちろんチェッカーズ時代でもメインヴォーカルであった郁弥の人気の方が絶大でユニットとしてのチェッカーズ人気の中にいた尚之とはすでに差は出ていたことは否めません(もちろん彼のファンも多かったのだが)、だからこそ単純な比較というものが出来ないわけです。これは兄弟姉妹に限らずバンドの解散や活動休止後のメンバーそれぞれのソロ活動にも当てはまりますね、しかし確かにその手の企画ユニットや再結成等を見た時には同窓会的要素より救済活動的要素を思い浮かべてしまうのも事実ですが。すっかり兄郁弥の陰に隠れがちに見える弟尚之ですがソロとしてもヒットを飛ばしていないわけではありません、F-BLOODから更に遡ること10年前の87年に出したシングル「NATURALLY」が当時ヒットチャートの2位にランクされたことがありますよ、もっともチェッカーズ在籍中の頃の話ですが…

ロク田中


<< 与野党逆転? >>


2009/4/16(Thu)

 いつぐらいからでしょうか、ヒットチャートを見渡していてある異変に気付くようになったのは。なかなか上位にこそランクインされることは珍しいですがここ10数年来かなりサブカル指数の高そうなアーティストが多くデビューするようになっています。少し前まではそれでもシングルはわりかしミーハー層にも受け入れられやすいもので勝負をしていたのですが昨今の人達はズバリ直球勝負を仕掛けてきてなかなかの気概を見せてくれます、もちろんチャートに登場するということはかなりの数の支持者がいるということであり僕のようなミーハー街道一直線な者にとっては驚きを隠せません。昔から続く流行歌と呼ばれる流れという物もそんなに解りやすいものばかりだったわけではありません、その時代に活躍された特に作曲家が色々なジャンルの音楽を取り入れそれを歌謡曲にアレンジして世の中に発表してきました。フォークソングブーム辺りから自分で曲作りをする人達が増えた頃から傾向としては見受けられるようにはなりましたがアルバムの中での話であったりとチャートに占める割合はそんなに多くはありませんでした、その頃のフォークブームを支えていたのはやはり若者でありいつの世も若者パワーは健在です。このサブカル指数というのはなかなか難しくパッと見は似たように思えてもその2つは大きく違うことがあります、これは1つの同じジャンルの中にも存在するようです。アンダーグラウンド=サブカルというわけでは無いので(よくゴチャ混ぜにされる)その基準はその人達のさじ加減のような気もしなくはないのですがアウトプットをどれだけ複雑に見せるかということにあると推測しています。僕の好きなジャンルであるアイドルも昨今ではサブカル視点で語られることが多くなりました、後数年もすれば元々本流とされた歌謡曲がサブカルと呼ばれる日が来るのかしら?
ロク田中


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