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2009/11/05(Thu)

 携帯電話の不具合により間隔がだいぶ開いてしまいました、申し訳ありません、今回も企画をお届けします。故 赤塚不二夫氏のマンガのキャラクターとコラボレーションをした車のCMが話題となっています、そのCMソングに起用されているのが“TOKYO No.1 SOUL SET+HALCALI”が小沢健二が1994年にリリースした「今夜はブギー・バッグ」をカヴァーしたものです、では小沢健二についてだろうと思われるでしょうが実は大事な部分が抜け落ちています、この曲のもう一方の雄であるスチャダラパーの名前です。今でこそ巷に溢れかえっているラップやヒップホップですが約20年程前にいち早くメジャーシーンに登場させたのがこのスチャダラパーでした、今の人達ほど大ブレイクという訳にはいきませんでしたが一部サブカル層を中心に大きな話題を振りまきました、渋谷系と呼ばれやはり同じくサブカル層に絶大な人気を誇ったフリッパーズ・ギター出身の小沢健二と手を組み大ヒットに結び付けたのが必然とも思えるような(当時は)感じでした。何度となくカヴァー曲については取り上げてまいりました、今更良し悪しをどうこう言うべきものでないことも承知しています(ようやく最近)。しかし今回の場合はあんまりなような気がしてなりません、この曲はラップメインの「smooth rap」とヴォーカルメインの「nice vocal」との2パターンに分かれそれぞれのアーティストがリリースした曲でした。今回のカヴァー曲はヴォーカルメインであった小沢健二ヴァージョンをモチーフにしたものですがこちらにもスチャダラパーのラップ部分は収録されておりました、この曲の肝はそのラップ部分であったとも思えるだけに残念な気がしています。しかし渋谷系の末裔とも言えるカヴァー者により削ぎ落とされたダンスナンバーに仕上がったと見る事も出来ます、今回のカヴァーでオリジナルに興味を持った若者が原作を聴いてきちんと事実を認識してくれれば僕の心配も杞憂に終わるのですが。
ロク田中


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2009/11/19(Thu)

 今回は先頃女優復帰を果たした中山美穂です。80年代中頃から90年代初頭にかけトップアイドルとして活躍した彼女、当時視聴率を稼げる人気女優としても評判で多くのテレビドラマや映画に出演いたしました。元“ECHOES”で人気作家でもある辻仁成と結婚、出産後はCMを中心にメディアに登場していましたが(同様のスタンスに菊池桃子や森高千里)来年公開の映画で女優復帰、昨今のあからさまなテレビ業界事情から年明け早々にも“瞬間中山美穂ブーム”が起こるかもしれません(あまりバラエティー向けの人では無いが)。約30年に渡り女性を中心にアイドルと言われた人達を見続けて来ました、その立場の変化こそありましたがずっと第一線で活躍している人は極々一握りでしかありません。彼女のように結婚等に伴い意識的に仕事をセーブするケースも多々ありますがそうでない場合は後続に取って替わられ徐々に露出が減りフェードアウトして行くケースも多く見てきました。しかし21世紀に入り状況に変化が見られ出しました、バラエティーを中心にその懐かしさも手伝って復活を遂げる人が続出しそのまま人気タレントに返り咲くケースも増えてきました。俳優やタレントには当てはまるこの法則ですがアーティストにはなかなか厳しいようです、一度解散したり活動休止した往時のビッグネーム(80年代に限らず)が再結成、再始動しても一瞬話題にこそなれ再びトップに返り咲くのはそんなに容易いことでは無いようです。しかし、いまだに復活が希望されているグループも存在し試してみる価値があるのも否めない事実ですね(別にバラエティーにこだわらなくてよい)。さてこの中山美穂、今後コンスタントに女優業をこなして行くのかはまだ解りませんが(今回の映画は旦那絡み)本格復帰なのであれば相当のオファーが見込まれます、その際はありそうで無かった妹の中山忍(2時間サスペンス等で活躍中)との姉妹共演をぜひ。


ロク田中


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2009/11/26(Thu)

 やれやれ、ついに2割バッターになっちゃったよ、嵐の初出場と綾香のとりあえずのラストステージが目玉とはいつもにまして寂しい紅白だなぁ。かろうじて福山雅治とflumpoolを当てた大穴予想でしたがあまりにも不本意であり特に紅組の全滅に至っては屈辱ですらあります、来年はもっと頑張らねば。紅組は初出場枠が例年に比べ極端に少なく根本的に初出場組を中心に予想を立てている僕の方針と今回はかけ離れた結果になったのが敗因の1つでもありました、今年の人選について検証してみましょう。まず「おやっ?」と思ったのは木村カエラ、レミオロメン、FUNKY MONKEY BABYSの名を発見したことです。もちろん人気アーティストであるので出場に異論は無いのですが問題はそのタイミングにあります、この人達は過去の大穴予想で取り上げたアーティストです、その年にヒットを飛ばし自信を持って推挙していました、別に自分に先見の明があったなどと自慢する気はありませんが当然その年は交渉すらしていなかったか断られたかのどちらかであるのは言うまでもありません。過去に口説き落としたユーミンやミスチル、中島みゆきほど大物と呼べるアーティストというわけでもありませんしレミオロメンは「粉雪」が流行った年だったらさぞ話題になっただろうとさえ思ったほどです。NYC boysは嵐のバーターとして(中山優馬が以前NHKのドラマに主演していたし)後の話題はAKB48の返り咲きと“禁断のアニメ声優”水樹奈々の出場でしょうか?これは完全にNHKに対する貢献度によるものでしょうねぇ、まさかまたアキバ系で一くくりにするわけではないでしょうが。最後に鉄板とすら思っていたのに選考から漏れてしまった2組を取り上げましょう、まずは樋口了一、ここ数年恒例の年輩者の逆襲とも呼べるヒットだったのですが歌詞があまりにも重たいせいか選ばれませんでした。もう1組は茉奈佳奈です、これ以上無いNHK仕掛けでヒットを出したのですが本職で無いからか、はたまた過去の産物だからか(彼女達のドラマは今年3月までの放送)やはり選ばれませんでしたね。嵐については後日たっぷり触れます、また今週予定だった企画は次回にお送りします。
ロク田中


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