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<< リメンバー・ミー(16) >>


2009/08/06(Thu)

 何か僕の紹介する曲はアニメ系が多いきらいがある気がしなくは無いのですが今回はPSY-Sの「Angel Night〜天使のいる場所〜」です。「キャッツアイ」と同じ作者の作品で漫画、アニメともに人気を博しジャッキー・チェン主演で映画化もされた(あぁ懐かしい)「シティーハンター」の一時期主題歌として起用されこのユニット最大のヒット曲となりました。かなりサブカル色が強く見受けられたこのアーティスト、ヴォーカルであるCHAKAの特徴的な声も一役買っていたように思われます。これまたこのコラムの永遠のテーマのようで恐縮なのですが広く世間に知れ渡りなおかつそれを持続させるために必要なものは何なのかを考えさせられます。事務所やレコード会社の努力もあるのでしょうが特別大物アーティストで無くともタイアップのチャンスに恵まれることがあります、そこそこヒットし(時には大ヒット)世の中の認知度も高まりいよいよビッグアーティストへの道まっしぐら…かと思いきやそうは問屋が卸してはくれません。理由としてはわりかし簡単でその対象物(ドラマやらアニメやら)のファンであるからその曲を聴く(応援する)だけでありそうでなければ興味が無いということに他なりません。それを超えるだけのアーティストパワーを身につけなければ多くの固定ファンを得るのは難しいということです。こう考えるとタイアップによるヒットも良し悪しでありますねぇ、もちろん全く売れないよりは1曲でも売れるに越したことは無いのでしょうがよりハードルが上がり自分達の首を絞めることになるのも否めません、僕が思うほど世のアーティスト達はガツガツしていないのかもしれませんが。さて解散して久しいこのPSY-S、その後の活動を気にしていたのですが現在もCHAKAの歌声を聴くことが出来ます。NHKで放送されている「ぜんまいざむらい」というアニメの主題歌を彼女が歌っています、またアニメか…
ロク田中


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2009/08/16(Sun)

 当方の都合で1週間ずれてしまい申し訳ありません、今週も企画をお送りします。今や各テレビ局で夏休み恒例イベントとなっているいわゆるお祭りですがその先駆けと言えるものが20年以上前にフジテレビ発で行われました、そのイメージキャラクターと言ってもよい大役を担った夢工場を今回は取り上げます。文字通りそのイベントのタイトル名をグループ名としてつけられすでに何組かの成功例を出していたアイドルバンドとしての再出発(元々のグループ名は違っていた)した彼等、その後も同局の人気アニメであった「タッチ」の主題歌にしばしば起用されスマッシュヒットを飛ばします、曲としてはこの頃のほうが有名でしょう。余談になりますが限定ユニットとして女性アイドルグループのアイドル夢工場も存在しましたね。現在もテレビ番組発の企画ユニットは数多く存在します、最近特に有名なのは島田紳助率いる「ヘキサゴンファミリー」でタレントをシャッフル的に組ませ続々CDをリリースしヒットに繋げています、他でも今年のフジテレビのイベントキャラクターは人気お笑い番組に出演しているお笑い芸人達でキャンペーンソングもそのメンバー達に歌わせた物と独自の戦略を競い合うように発表しています。しかしこの夢工場のようにすでにいるアーティストを名前まで変えさせて売り出すケースはかなり珍しい例と思われます。もちろんそれまでは話題にすら上っていなかったマイナーバンドが起死回生の一発としてこの博打にチャレンジしたことは容易に想像が出来ます(その割には売れ方は地味だったが)、またフジテレビ側もオールナイターズやおニャン子クラブでの成功例を受けたタイアップ戦略をフル活用したのでしょう。彼等がビッグアイドルになれなかった唯一の誤算は頻繁に流せる番組タイアップで無かったこと、閉口するくらい自局の宣伝を流している現在ならスーパーアイドルになれたかもなぁ。
ロク田中


<< 夏の想い出 >>


2009/08/20(Thu)

 今年の夏の芸能メディアは1つの話題で現在も盛り上がっています。トップアイドルとしてデビューし最近は女優としても活躍していた酒井法子が夫とともに逮捕されました、事の経緯は毎日のように報道されているので割愛しますがその報道による大きな余波を感じざるを得ませんでした。先ずは一時的にではありましたが報道の際にどのメディアでも使用していた彼女の代表曲である「碧いうさぎ」が着うたダウンロードで1位となってしまったこと(現在は配信停止)、そしてネットオークション上に彼女関連のグッズが多く出品されていることです。中でも先の「碧いうさぎ」のCDとやはり映像が多く流された裁判員裁判のDVDには入札希望者が多く集まるという珍現象が起きてしまいました、先日のお盆休みに友人と中古CDショップに行ったのですがその店でも彼女の商品は品薄となっていてご丁寧に貼り紙がしてあったほどでした。僕はデビュー当初彼女のファンだったので今回の愚行にガッカリし呆れはてています、もちろん彼女に同情や擁護の念などまったくありません、それはどのファンも一緒でしょう。そういうファンが彼女に愛想をつかし自分のコレクションを処分しようとしたりまた当時そのCDを持っていなかったファンが入札しているのであれば気持ちは解らなくはありませんがそうでない場合は少々残念な気がしてなりません。今年もマイケル・ジャクソンや忌野清志郎というアーティストが亡くなられ没後に彼等の作品が売れているのも知っています、しかしそこには彼等へのリスペクトやオマージュが捧げられているものであり今回のケースにはそれがまったく感じられません、おそらくメディアで頻繁に使用した曲が「碧いうさぎ」で無かったらきっとその曲に人気(?)が殺到したことでしょうね。騒動が一区切りするまではまだまだ「碧いうさぎ」を耳にするはめになりそうで今年一番の話題曲になるかもしれませんなぁ。
ロク田中


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