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<< イメージ通り >>


2008/8/7(Thu)

 最近気になっている楽曲が2曲あります、どちらも若手女優が歌っているものなのですが1つは黒木メイサの歌う「Like This」です。本人出演の携帯電話のCMに使われているなかなかの曲です、凛々しい顔立ちでクールビューティーと言われている彼女のイメージに合っています。彼女は沖縄県出身、年齢から推測するに安室奈美恵世代と思われその辺をモチーフにしているのでしょう。もう1つは新垣結衣の「Make my day」です、先クールでずっと見ていたドラマのエンディングテーマとして使われていて耳にする機会が多くありました、彼女も偶然沖縄県出身(黒木メイサと同い年)でこちらは可愛らしさで人気女優の座を手にしていますがこの曲もそのイメージに合った爽やかな仕上がりとなっています。アイドルと呼ばれる人達の歌う楽曲を決めるのはイメージが大きな要因となります、これは女優でありながら曲を出す人にも同じことが言えるでしょう。特に女優(俳優)はその時点での代表作の役柄がそのままその人のイメージとして認識されることも多く余程の場合で無い限りは方向性が決定付けられます。それ以上に大きく左右するのが声質で上記の2人もこの差が楽曲決定のポイントになったような気がしてなりません。例えば黒木メイサがブリブリのアイドル曲を歌っても良かったのでしょうし新垣結衣にノリノリのロックを歌わせるのもギャップを楽しむという点では面白いのかもしれません(確かにそういう方法論はある)。しかし歌唱力が余程しっかりしていないとこの企画は確実に失敗の道をたどります、往年のアイドルでも成功例は数少なく中森明菜や本田美奈子という歌唱力に定評のあるごく一部が使い分けに成功したくらいで多くはイメージとのギャップで不発に終わってきました、そういう意味では今回の選択は正しかったと思います。今回知って驚いたのが黒木メイサは昔沖縄アクターズスクールに在籍していたということ(楽曲選びに納得)、山田優も昔いたしこれは“B.B. WAVES”って後々お宝になるかも。

ロク田中


<< 懐メロ予備軍(05-1) >>


2008/8/14(Thu)

 3年前かぁ、懐かしいというほど昔の話でも無いのですが今回はD-51です。この年ドラマ主題歌が大ヒット、主演女優が偶然にも司会を務めた紅白歌合戦にも出場と一躍同年の顔となりました。彼等は当然この後もコンスタントに楽曲をリリースしているのですがまだ「NO MORE CRY」を超えるヒットは無く売れ行きも地味な結果となっています。一度大ヒットを飛ばすもその後が続かないアーティストは多数存在します、日の目を見ないで消えていくアーティストも多い中むしろ1曲だけでも大ヒットを生んだだけ幸せ者と言えるかもしれません。盛衰の激しい芸能界ということは何度となくこのコラムでも書いてきました、B'zやジャニーズ系等ほんの一握りの人達を除けば売れ続けていくことのほうが難しいことです。1曲で一生遊んで暮らせるほどの印税でも手に入れれば話は別でしょうがなかなかそこまでの富を築くのは容易なことではありません。一般人にも言えることですが一度生活のレベルを上げてしまうと普通の環境に戻すのは大変です、特に芸能人ならなおのことでしょう。歌手だけに限らず憧れの職業である芸能人と呼ばれる人達でも売れるまでは相当厳しい道が待っています、本業の方では食べていけないためアルバイトで稼いでいたなんて苦労話も成功すれば美談的に扱われますが当事者としては死活問題になりかねません。よしんば売れたところで継続出来ないとあっという間に世間から忘れられます、最近流行りのパターンのバラエティーにでも活路を見いだせればまだ良いほうで(本末転倒)多くは地道に活動を続けるアーティストに逆戻りとなってしまいます(ライブ人気もあるので単純なセールスだけでは決められないが)、つくづく本当に好きでないと出来ない商売だと思いますねぇ。さてこの企画のタイムリミットも後4ヶ月、次回の企画は何にしよう…
ロク田中


<< 歴史の語り部 >>


2008/8/21(Thu)

 オリックスの清原選手が今シーズン限りでの引退を表明いたしました、既に引退した桑田投手とともに高校1年生時から甲子園を賑わしプロ入り後も華々しい活躍をいたしました。ここ数年の清原選手は怪我等もあり往年のような成績を挙げておらず最近の野球ファンからするとその凄さがいまいちピンとこない部分もあるかもしれません、高校時代からずっと見てきた僕等の世代からすれば歯がゆくもあるところです。野球の話を例に持ち出すまでもなくリアルタイムで体験した世代とその後の人達には物事に対する認識に若干のズレが生じます、音楽においてもこの現象は存在します、僕自身にもよくあることですのでそれ自体には何の不思議もありません。色々なジャンルの流行音楽(芸能史と置き換えても良い)に興味を持つミーハーな僕はその時代について評した書籍を読むことがあります、子供の頃で何となく覚えているもの(人)もありますが自分の生まれる前のことも当然あります。幸いリアルタイムで体験した自分より年上の知人が周りにいるためにその人達に聞いて往時を知ることも多々あります。この時に人の場合はまだ良いとしてもジャンルについてとなるとどうしても解らない(否定をするという意味では無い)が出てきます、特に自分達のリアルタイムの時には既に廃れてしまっていたりするもの等はなおのことです(今の若い人達にはさしずめ演歌がそうなるのでしょうか)。もちろん書籍によって得られる知識はたくさんあります、プロが書いている物ですから資料等も豊富でより詳しく知ることも出来ます。しかしどれだけ頭で得た知識も経験者には勝てないことも把握しています、どうしてもリアリティに乏しくなるからです。僕等の世代も段々と伝える側になってきてしまいました、アイドルブームやユーロビートブームなんてのは今の若い人達にはピンとこないでしょうし(形を変えて今も残っているが)。昔から言いたく無かった一言がありました、「俺達の若い頃には…」というフレーズです、最近は日常茶飯事で使ってしまうなぁ…
ロク田中


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