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<< 懐メロ予備軍(03-2) >>


2008/7/3(Thu)

 当方の都合で一週遅くなりました、申し訳ありません。今回は2組取り上げます、ともにお笑い芸人であるはなわとテツandトモです。お笑い番組で活躍していたこの2組、それぞれの人気が出るに伴いネタを音楽にのせたCDを発売しヒットをとばします、テツandトモは人気アニメ絡みということもあり話題になりました、同年揃って紅白にも出場(メドレー形式)と人気絶頂でしたね。まだまだ活躍中の2組を過去形で語るのは失礼な気もしますがメディアへの登場頻度はこの年が全盛であったことは否めません、営業や地方局でも頑張っていることとは思いますが旬は過ぎたと言えるでしょう。歴代数多くのお笑い芸人が歌をリリースしてきました、この企画の始めのほうでザ・ぼんちを取り上げましたが楽曲の硬軟に関わらずヒットを記録した芸人はたくさんいます。この2組もザ・ぼんちと同系統の自身のネタの発展系ですが(はなわはそのもの)このタイプは振り返った時に大きな役割を果たします、「彼等を振り返る=流行を振り返る」という構図になるからです。毎年のようにタレントによる流行ギャグ(フレーズ)が生み出されそれが流行語として広く世間に浸透します。特に最近は日常会話に使えるワンフレーズ(言葉自体は特別画期的でなくても良い)があれば決め台詞としてかなり有効です。今年だけでもエド・はるみや狩野英孝、山本高弘と世間の(特に若者の)会話の端々にのぼるフレーズで人気者になった芸人がいますね。中でも注目はエド・はるみ、詳しくは紅白大穴予想で触れますが(来週も懐メロ予備軍)昭和の香りを全面に出しながら(本人がそうなので当たり前だが)今年の顔となりそうです。昨年流行したKY語もそうでしたが(一昔前のMM=マジムカつくなどと同じ構図)時代が一回りして古いものがかえって新しく見えることもあるという例ですね(ただ古臭さを面白がっているだけかも)。さて、佐賀県ネタでブレイクしたはなわですが(出身は埼玉県)案外十数年後には佐賀県知事になっていたりして、東国原知事の物真似してるし(そこまで真似しないか)。
ロク田中


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2008/7/10(Thu)

 2004年まできましたかぁ、そろそろ次の企画を考えなければいけなくなってきましたねぇ、まずは河口恭吾です。この年「桜」をヒットさせました、前年森山直太朗の「さくら(独唱)」がヒットしていたこともありメディア向けに「もう一つの桜」という触れ込みで話題性を作っていましたね。この頃以降毎年のように桜をモチーフにしたヒット曲が生まれています、別に最近に限ったことではなくタイトルや歌詞に桜が織り込まれているヒット曲は数多く存在していますね。“桜”や“海”のような名詞から“卒業”や“クリスマス”のようなイベンまで楽曲のテーマとして扱われやすい題材というものがいくつか存在します、大多数の人がイメージしやすいからに他なりません。例えば“海”、多くは夏の開放感の象徴として扱われやすい題材です、明るい楽曲が多く発展的な恋愛のモチーフに使われることが多いですね(ex サザン、TUBE)。しかし、これが“日本海”という単語に変わった瞬間に途端に演歌的な冬の寂しさを想像してしまいます(ex 森昌子)。この“桜”という単語も非常にイメージの湧きやすい言葉であることは否めませんね。なるほど、立ち位置をどこに置くかで方向性がかわることがあります、先に上げたイベント物はその極みです。しかしよほど画期的な発想に至らない限り方法論こそ違えどほぼ一定の結論に帰結します。もちろん世間の最大公約数がウケるという構図がヒットに繋がることを考えると一番正解にたどり着きやすいのは確かです、しかしあまりにも匂いの着きすぎた言葉が使われすぎると1つのイメージとの(その人の持つ)比較に推移してしまうのが残念ですね。さてこの河口恭吾、最近違った形で世間の話題に上がってしまいましたが(本人に落ち度は無い)あれだけの人が「あの人は今…」的な扱いをされるのはもったいないですなぁ。
ロク田中


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2008/7/17(Thu)

 今年もやってきました紅白大穴予想、今回は赤組からです。最初に青山テルマとPerfumeは当確組として外しましょう(あくまで本人達に出る気があれば)。まずはいきものがかりです、いまやすっかりお馴染みとなったドリカムスタイル(女性ヴォーカル1人に男性メンバー2人)のバンドです、チャート1位を獲得するような大ヒットこそありませんがタイアップも多く安定した売れ筋となっています。次にチャットモンチー、自信のあった去年ですら選ばれなかったのが気にかかりますが今年もスマッシュヒットを飛ばしていて2年続けての当コーナー登場となりました。続いてSuperfly、上半期にドラマ主題歌となった「愛をこめて花束を」がヒットしその勢いのままアルバムもチャート1位を獲得しました。今年の懐メロ枠としては竹内まりやを推しておきましょう、もちろん今年になってからドラマ主題歌として起用された曲がヒットしていますがあえて懐メロ枠としての登場です。思ったほどメディアに登場しない彼女をなぜあえて候補としたのか?それは今年がデビュー30周年にあたるからです。難攻不落と言われた中島みゆきやユーミンも口説き落としたNHK、紅白に出演してもらう最初で最後のチャンスです。さて問題はエド・はるみ、「何でお笑い芸人の名が?」と不思議に思われる方もいらっしゃるでしょうが彼女はブームに乗り今年CDを発売しました。はなわやテツandトモのようにCDが売れているわけではないのに予感が走ります。彼女は夏恒例の民放のチャリティー番組の今年のマラソンランナーを務めることが発表されています、おそらく感動のゴールで世間の好感度も今以上に上がることでしょう。その頃頻繁に楽曲を流せば世の中の反応も変わる気がしますねぇ。ただし相手はNHK、民放の仕掛けに易々と乗るかだけが不安ですが…
ロク田中


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