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2007/9/6(Thu)

 このお盆休みに久々に友人と中古CD店巡りをしてきました。欲しいCDはたくさんあったのですが迷ったあげく1枚のオムニバスCDを購入いたしました、ずっと音源として欲しかった80'sアイドルグループの曲が入っていたためです。家に帰りウキウキしながら聴いて感動、やっぱりスターボーはいいですねぇ。ご存じ無い方が多いでしょうから簡単に説明いたします。1982年に突如スターボー星より飛来し「ハートブレイク太陽族」でデビューした女性3人組のアイドルユニットで地球の言葉が全く分からないという素敵な人達でした(歌は当然地球の日本語)。こう書くと現在もこりん星とやらから来たと言い張るアイドルがいるのでそのプロトタイプのように思われるかもしれません。しかし重要なのはそのルックス、こりん星のお姫様くらい容姿が良ければまだいいのですが(個人的な好みは置いといて)なぜこの人達をアイドルとしてデビューさせようという気になったのか当時でも不思議な気がしていました(しつこいですが個人的な好みは置いといて)。またそのデビュー曲もかなりの優れもので安っぽい打ち込みにやけっぱちなヴォーカル、しかも誰をターゲットにしてるのか分からない男言葉の詞とルックスと併せ売れない要素が全て揃ったキワモノ作品となりました。アイドルに限らずいつの世もビジネスになると分かればメディアに載る以上の多くの類似品が登場してきます。売れないアーティストというのは必ずなんらかの理由があるものですがこの人達は売れる要素を探すほうが難しい人達だったと言えましょう。今でこそインディーズレーベルでのデビューも当たり前になっていますが当時からあれば完全にインディーズデビューだったでしょうね。さて前記のこりん星、実は千葉県の某所にあるらしいです、スターボー星は何県にあったのかしら?
ロク田中


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2007/9/13(Thu)

 今回は松田樹利亜です。この年に例のCMソング(久宝留理子の回参照)である「だまってないで」をヒットさせました。あまり知られていないようですが彼女は元アイドルでした(ただしあまり売れていない)。この少し前くらいからアイドルからの転身組という人達が目につくようになってきていました(菊池桃子や本田美奈子とは違う意味で)、中でも一番評価がガラッと変わったのはリンドバーグのヴォーカルの渡瀬麻紀でしょう。その他主だった人を挙げると今でも女優で大活躍の篠原涼子、演歌に転向した長山洋子(元々そっちがやりたかったみたいだが)、元CCガールズの藤原理恵がアイドルから転身した成功組でしょうね。アイドルはそのイメージからの脱却に相当な苦戦を強いられます、時にはその知名度が大きな足枷となることも珍しくありません。上記した人達はアイドルとしてはそれほど売れていなかった(長山洋子や篠原涼子もトップアイドルというほどではなかった)、裏を返せば色がついていなかったというのが良かったのでしょう。その昔はフォークからロックへの転向組が続出しましたが結構「うわっ!勘違い」と言われていた人がいましたね(売れてる人でも)。これは何の世界でも一緒で他のジャンルからの転向には意外と知名度が邪魔になる場合があります、最初はその知名度が大きな武器となるのですが本人の実力が伴わないと一過性のもので終わってしまいます。例えばスポーツ界から芸能界に転身してくる人は数え切れませんが本当に成功している人はごく一握りです、数年前にも水泳のオリンピックメダリストが女優に転向しましたが最初のうちだけで最近は全く名前を聞かなくなってしまいました。さて残念だったのは大ヒットしたにも関わらずこの松田樹利亜はその後が続かなかったこと…メッチャ悔しい〜!
ロク田中


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2007/9/20(Thu)

 今年の夏のことでした、仕事で地方に在住している友達が帰省してきました。普段カラオケをあまりやらないその友達が新しい曲を覚えたとのこと、何か聞いてみると「おしりかじり虫」という答えが返ってきました。知ってますよ、「みんなのうた」でかかっていたあの歌ね。あれから1ヶ月、ついに売上チャートのベスト10内に入ってきました。何年かに一回はこの類いの曲が世間を賑わせますねぇ、声に特殊加工を施した曲で(ex はじめてのチュウ)なかなかのインパクトを与えています。いわゆるアニメの主題歌とは違う子供向けのヒット曲で一番有名なのは今でもシングル売り上げ歴代No.1の「およげ!たいやきくん」であることには異論はないと思います。また数年前突如空前のブームを巻き起こし彗星のごとく消えた「だんご3兄弟」というのも記憶に新しいところです。そして今回の「おしりかじり虫」、これらに共通するのはビジュアルとの連動です。この3曲はどれもテレビの子供向け番組発の曲達です、当然子供を飽きさせないためと内容を分かり易くするためにアニメーションを歌のバックで流しています。これが非常に効果的で1度記憶に残るとその後歌だけ聴いてもその映像が脳裏に浮かんできます。昔も子供向けの歌でヒット(純粋にはちょっと違うが)した「黒ネコのタンゴ」や「山口さんちのツトム君」の頃はここまではいかなかったですねぇ(単に古すぎて忘れてるだけかも)。1980年代前半に欧米発のMTVブームがあり今では日本のアーティストもプロモーションビデオを制作するのが当たり前となっていますがそれより前のPVのはしりかもしれませんね。今年の隠れた「みんなのうた」からのヒットのご紹介をもう1つ、ルー大柴&仁井山の「MOTTAINAI〜もったいない〜」です。おしりかじり虫は無理でしょうがこちらはルーが再ブレイク中だし出られるか?紅白。
ロク田中


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