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<< 様変わり >>


2007/5/10(Thu)

 先日深夜の音楽番組を見ているとなかなか興味深いバンドを発見しました。ピストルバルブという女性だけ10人くらいからなるグループです。この御時世ですから人数や女性のみの編成というものには目新しさは感じなかったのですがその担当楽器に思わず目を奪われました、吹奏楽部を思わせるような金管楽器が主のビッグバンド編成となっていたからです。これとて先人に「東京スカパラダイスオーケストラ」という例があります。おそらく映画で流行った「スウィングガールズ」やドラマやマンガ(アニメも)でお馴染みの「のだめカンタービレ」あたりにもインスパイアされているのかもしれません。では何に興味が沸いたのかというとそれをJ-POPに取り入れているというところです(サビになると急にアイドルっぽくなるし)。いわゆるロックやJ-POPの編成にはオーソドックスな形というものがあります。ギター、ベース、ドラム、シンセというのが基本(そこにヴォーカルやコーラス)と言えます。その定義を全く崩したポップスがなかなか面白く感じられました。最近では自分達のルーツであったり、他のバンドとの区別を図るために和のテイストの楽器を入れたり(三味線や沖縄の三線とか)今までめったにお見かけしない楽器を取り入れたりというバンドが増えてきました。もちろん1つ1つを細かく見ていくと先人達に例が全くないわけではありませんがこれからの方向性を考えると選択肢の1つとしては面白い方法だと思われます。バンドを組もうとする時に大抵は前記のオーソドックスなパートを決め練習するところから始まります。僕もその1人でしたがバンドをやりたくても「楽器出来ないし…」と諦めた経験のあるかたも多いでしょう。しかしこれからは得意な楽器で参加ということも出来るようになるかもしれません(例えトライアングルやカスタネットとかでも)。ただしかなりの高水準でないと足手まといになることに変わりは無いでしょうが。
ロク田中


<< 懐メロ予備軍(90-1) >>


2007/5/17(Thu)

 当方の都合で連載を1週休んでしまいました、申し訳ありません。今回は石井明美を取り上げます。「CHA-CHA-CHAってもっと前じゃ…」と思った方大正解、あれは85年のヒット曲です。「他に石井明美って何があったっけ?」と思った方は実に惜しい。もちろん「CHA-CHA-CHA」には遠く及びませんがこの年彼女はポテンヒットを飛ばします、今回御紹介する「ランバダ」です。巷ではバブル期を振り返るのがどうやらプチブームのようです、この90年という年ははじける寸前でしたが僕がバブルと聞いて真っ先に思いつく言葉がこの“ランバダ“という単語なのです(何故かは自分でも不明)。ラテンのノリで巷に突如ブームを巻き起こした情熱的なダンスで(僕は周りで踊ってる人を見たことない)いわば完全な便乗商法と言えます。この曲がちょっとでも流行ってしまったことがバブルという時代を象徴している気がしますねぇ。世の中全体がイケイケドンドン(死語)的な空気に包まれノー天気に騒いでいたあの時代にピッタリです(僕もその中の1人でしたが)。思えば「CHA-CHA-CHA」もバブリーな日本語訳をあてがわれた曲だったので彼女はそんなイメージでしか捉えられていないのがちょっと不運ですね。結構実力派でルックスも良かったのでバラードもイケたんですけどねぇ、イメージって恐ろしいですなぁ。もっとも名ギタリスト高中正義の「SHAKE IT」に歌詞を付けて歌わされてるようなところに売り出す側の狙いが見え隠れしますが。さて、彼女がもし懐メロ番組に出ることがあれば当然「CHA-CHA-CHA」で登場するのでしょう(もう出てそうだし)。しかし一度くらいはこの曲で出てほしいですねぇ(当然バックにはランバダダンサーズを従えて)、現在世の中に何万人存在しているか解らないランバダフリークのためにもね。
ロク田中


<< 一期一会 >>


2007/5/24(Thu)

 トリオ・ザ・シャキーンというユニットをご存知でしょうか?ドラマで共演しているジャニーズの東山紀之と森田剛に子役の須賀健太の3人からなるユニットでCDデビューも果たしました。こういうテレビや映画に絡んだ限定の企画というものがここ十年来たくさんあります。バラエティー番組内の企画から生まれたお笑い芸人2人のユニットくずや俳優も参加しているユニットで時給800円なんてのもありました。それ以外では大ヒットを飛ばした修二と彰のようにドラマの役名での楽曲発表のケースも目立ちます。三上博史や菅野美穂、最近では柴咲コウや沢尻エリカなどが役名でCDを出しヒットをさせました。この手の企画ユニットはドラマ発のものはその時だけの真正の一発屋で終わります(その後は本人名義で出せばいいし)。しかしバラエティー内のものはちょっと事情が異なります、その番組の人気に応じて継続される場合がほとんどです。ポケビやブラビは多くのシングルを出し紅白にも出場しましたし前出のくずや慎吾ママなんてのも継続的に曲を出してましたね。特にここ数年ジャニーズは力を入れているのか(?)毎年企画ユニット(個人含む)が誕生しています。彼等はジャニーズ本体としての各ユニットに属しているため大々的なソロデビューというものをあまりいたしません(例外はKinkiの2人と色々あったNEWSの山下か?)。ファン以外へのアピールとサービスということ(目先を変えるという意味合いでも)の企画ラッシュと思われます。ただ毎回1位は獲るのですが後々の印象に残らないんですよねぇ。さて前出の森田剛、今回のユニットではスパゲティを題材にした曲を歌っています。以前カレーをテーマにした曲をユニットで歌っていたし後はハンバーグを歌えば子供の好きな3大メニュー完全制覇ですね(GOタリモ&ミニカレーなんてみんな覚えてないか)。
ロク田中


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