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<< アンタッチャブルレコード >>


2007/3/1(Thu)

 EXILEの新曲「道」が有名チャート紙の記念すべき1000曲目の1位に輝きました(翌週陥落)、40年近くに渡り日本のチャート紙の草分けとしてランキングを伝えておりその歴史を感じます。ただし1980年代に入ったあたりから長くチャート1位を続ける曲が少なくなり(特におニャン子登場以降は顕著)一気に加速した感はあります。それだけ長い歴史のあるものですからそこでの数々の記録が存在しています。僕がよく見ていた頃に「この記録は抜けないだろう」と思っていたものも平成以降にあっさり更新されたりしてきました(宇多田ヒカルのアルバム売り上げなんて想像すら出来なかった)。しかし、これから先もおそらく破られることのない記録が3つ存在します。まずピンキーとキラーズの「恋の季節」の持つチャート1位在位記録、あの90年代初頭のCDバブル時にも抜くことが出来なかった子門真人の「およげ!たいやきくん」の持つシングル売り上げ記録です。理由は1つのものとして御説明いたします。毎週新曲が発表されるうえ初動重視とも思える現在では10週はおろか5週連続のナンバーワンですら難しい状況にあると言えます。また先頃発表された宇多田ヒカルの新曲の着うたダウンロード件数が200万件を超え話題になりましたが聴き手の環境の変化によりシングルに関してはダブルミリオンもこれからは難しくなると思われるからです(宇多田もセールスは100万いけば御の字でしょう)。広く万人に聴かれているということではこちらでも問題は全くありません、今もすでにその傾向はありますがこれからはこの方法が主流となると思います(まぁいろいろ楽だし)。だからこそこの昭和の遺産が破られることはないというわけです。残りの1つは宮史郎とぴんからトリオの持つ演歌売り上げナンバーワン記録、関ジャニ∞にでも期待する?
ロク田中


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2007/3/8(Thu)

 アイドル全盛期の終焉が近づきつつある88年、とはいえこの年は光GENJIが年間チャートトップ3を独占(ベスト10内に4曲)していました。この年からはまずは浜田麻里です。ヘビメタの女王と呼ばれ密かな人気があった彼女がこの年行われたソウルオリンピックのテーマ曲(確かNHK)の「Heart and Soul」でメジャーシーンでも知られる存在になりました。国民の関心が非常に高いオリンピックやワールドカップのようなスポーツイベントのテレビ用イメージソングに起用されるというのは最強のタイアップかもしれません。その期間中毎日のようにかかるだけでなくうまくすれば一日3度も4度もかかることもあります(ただしサビだけ)。当然人気商売である音楽業界ではごくたまにですが大きな路線変更を求められる場合があります。本人の意志によるものか周りの戦略によるものかは様々ですがガラッと評価が変わります、この数年前にフォーク系のアーティストのロックへの転向の時代がありましたね(ex長渕、チャゲアス)。先に触れたようにヘビメタの女王と言われた彼女もこの辺から曲調がポップになります。それが爆発するのがCMタイアップで翌年1位を獲得する「Return to Myself」というわけです。よく「シングルは売れ線、アルバムは本当にやりたい曲」などというアーティストも見かけますがこれは両刃の剣となるようです。従来からのファンは「こんなの〇〇じゃない」となるし売れ線でついたファンは「思ってた感じと違う」となってしまいます。彼女の場合はビジュアルがうまく作用し高評価につながりましたが(実際僕もヘビメタってほとんど聴かなかったし)全てがこううまくいくとは限りませんね(菊池桃子→ラ・ムーとかね)。例えばLUNA SEAからのファンだった人はヴォーカルの河村隆一の後の転身をどう見ていたのか非常に興味深いところですねぇ。
ロク田中


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2007/3/15(Thu)

 数多くのヒット曲を持つ人気グループのMr.Chilrdlenがカップリング曲ばかりを収録したベストアルバムを5月に発売するようです。CD全盛となってすでに10数年、もはやB面という言葉も死語になりつつあります(とっくに?)。巷で流れる回数が圧倒的に多いA面に比べB面に日が当たることはほとんどありません。千昌夫の「星影のワルツ」や松田聖子の「SWEET MEMORIES」という一部の例外はあるものの(両方とも元々はB面)人によってはカップリング(B面)は聴くことすらないという人もいるかもしれません(ちなみに僕がそう)。相変わらずベスト盤の売れ行きは好調なようです、カラオケがすっかり娯楽の1つとして根付いた昨今はそのお得感もありなおさらです。今月末には個人的に大注目でセールスも期待される大塚愛のベストも発売されます。しかしながらこのベスト盤、あまり乱発されるのも困りものです。さすがに1年に1枚ベスト盤なんて人はいませんが中には7〜8タイトルも発売している人は存在します。若干の選曲の違いこそあるもののそんなに代わり映えしない作品もあることは否めません。これが他人に曲を提供するアーティストとだとセルフカヴァーなんて目新しさもあるのですが普通はそうもいきません、確かにレコード会社の思惑によるものでアーティストに罪はないのでしょうが10年に一度くらいの割合で出すのがよろしいかと思います(後は引退、解散の時)。さてこのミスチルの裏ベスト、方法論としては個人的には大賛成です。彼等はシングルのみならずカップリング曲などもタイアップで使用されるケースが多く例え曲名を知らなくとも馴染みのある曲もあってシングル曲無しでも佳曲に巡り会える気がします。もっともファン以外がどれだけ食いつくかは保証しませんが。
ロク田中


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