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<< 浮動票離れ >>


2010/04/15(Thu)

 今月に入り久々にヒットチャートを目にする機会がありました、その時に我が目を疑う事態に遭遇してしまいました。以前御紹介した姪や甥も楽しみに見ている2月から始まった子供向けのアニメと特撮ヒーロー物の主題歌がチャートインしていたことです。僕が見た週のチャートでは共に10位代だったのですが初登場となる前週は3位と6位という上々の滑り出しを見せていました(発売は3月中旬)、もちろん実際に買っているのは親達大人であることは間違いないのですがその事実を目の当たりにした時に「いよいよCDセールス不況は深刻だなぁ」と考えさせられてしまいました。今までも「およげ!たいやきくん」や「だんご3兄弟」など子供向け番組発の曲がチャートを席巻したことは確かにありました、しかしその売上枚数は大きな差があり裏を返せば今は1週間に2〜3万枚売れればチャート上位にランクされてしまうということになっているのは長年見ている者にとっては寂しささえ感じてしまいます。別に子供向け番組発の曲やアニヲタが好きそうなアニメの曲が悪いと言っているわけではありません、そのような固定客とも呼べる人達のパワー無くしてはもはやCD売上が伸びていかないところを危惧しているわけです。もちろんビッグネームのアーティストのCDは発売すればこの手の曲達を凌駕するほど売れますがそれとて例外ではありません、やはりCDを買うのは固定ファンであり今までは話題性等でつい買ってしまった浮動票は違う方法をとっているのが全体的な売上不振に結びついています。昔レコードからCDへ変わっていった頃は周辺機器の切り替え時期にセールスが伸び悩んでいました、ハードの値段の問題等で普及がなかなか進まなかったからです。しかし何度も書いてきたように原在は周辺機器の普及により売上が伸び悩むという逆転現象が起きていレコード会社にとっては頭を抱える問題でしょう、かく言う僕もその恩恵を受けている身ではあるのですが。現在昔の「ザ・ベストテン」のような番組があったらいったいどうなっていたことやら。

ロク田中


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