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リメンバー・ミー(22)
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2009/11/05(Thu)
携帯電話の不具合により間隔がだいぶ開いてしまいました、申し訳ありません、今回も企画をお届けします。故 赤塚不二夫氏のマンガのキャラクターとコラボレーションをした車のCMが話題となっています、そのCMソングに起用されているのが“TOKYO No.1 SOUL SET+HALCALI”が小沢健二が1994年にリリースした「今夜はブギー・バッグ」をカヴァーしたものです、では小沢健二についてだろうと思われるでしょうが実は大事な部分が抜け落ちています、この曲のもう一方の雄であるスチャダラパーの名前です。今でこそ巷に溢れかえっているラップやヒップホップですが約20年程前にいち早くメジャーシーンに登場させたのがこのスチャダラパーでした、今の人達ほど大ブレイクという訳にはいきませんでしたが一部サブカル層を中心に大きな話題を振りまきました、渋谷系と呼ばれやはり同じくサブカル層に絶大な人気を誇ったフリッパーズ・ギター出身の小沢健二と手を組み大ヒットに結び付けたのが必然とも思えるような(当時は)感じでした。何度となくカヴァー曲については取り上げてまいりました、今更良し悪しをどうこう言うべきものでないことも承知しています(ようやく最近)。しかし今回の場合はあんまりなような気がしてなりません、この曲はラップメインの「smooth rap」とヴォーカルメインの「nice vocal」との2パターンに分かれそれぞれのアーティストがリリースした曲でした。今回のカヴァー曲はヴォーカルメインであった小沢健二ヴァージョンをモチーフにしたものですがこちらにもスチャダラパーのラップ部分は収録されておりました、この曲の肝はそのラップ部分であったとも思えるだけに残念な気がしています。しかし渋谷系の末裔とも言えるカヴァー者により削ぎ落とされたダンスナンバーに仕上がったと見る事も出来ます、今回のカヴァーでオリジナルに興味を持った若者が原作を聴いてきちんと事実を認識してくれれば僕の心配も杞憂に終わるのですが。
ロク田中