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2009/06/11(Thu)

 今回は楠瀬誠志郎です、1991年にドラマ主題歌である「ほっとけないよ」をヒットさせました。タイアップでヒットさせたアーティストは今まで数多く紹介してきましたが今回は別の視点から。一人のアーティストの成功を受けフォロワーが続出することは珍しいことではありません、大体はジャンルで起こる場合が多いのですがごく稀に人に対して見られることがあります。良く知られているのはアイドル全盛時の松田聖子フォロワーでその後デビューするアイドルでいわゆる“聖子ちゃんカット”で登場した人が多かったのを覚えています。また近しいところでは現在まで続く女性R&BブームにおけるCharaを祖とした系譜なんてのもそれに当たるものがあります。1980年代後半に男性のJ-POPシーンにある種の系統が見られるようになりました、旧来のニューミュージックに属する流れのソロアーティストに存在した流れです。当時の僕の先輩が極めて上手い表現をしていましたが“情けない詞に軽いノリ”というジャンルのアーティスト群です。中興の祖は大江千里あたりになるのでしょうがいかにもいい人に見える男性が主にラブソングを歌うものです、やはり同時期にメガヒットを飛ばしたKANとか槇原敬之もイメージ的な系統はこれに属すると考えます。似たようなタイプのアーティストが多く出てくると見分けが難しくなります、もちろん一人一人は顔も声も曲の内容も全くちがうのですが全体的な印象が同じものとなりひいてはそのシーンの遠からずの衰退に向かう方向に繋がってきます。それなりの年になって感じるようになってきたのですが今のヒップホップ勢や女性R&B勢の区別が段々出来なくなって来ていることに気づかされます、自分達の若い頃アイドルやロック勢に対して年輩者がやはり同じことを言っていました、当時は理解出来なかったのですがまさか解るようになってしまうとは…

ロク田中


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