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リメンバー・ミー(11)
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2009/05/14(Thu)
今回は前回に関連した話題としてザ・タイマーズを取り上げます、忌野清志郎さんが参加していた覆面ユニットです。RCサクセションとしてリリースされたアルバムの「COVERS」と肩を並べるくらい彼らしさを感じられるアルバムとなっています。様々な事象に対して皮肉や風刺に反骨精神とまさしくロックスピリット溢れる作品で若い方がイメージする清志郎スタイルはこの頃のものかもしれません。ロックに限らず歌にメッセージ性を求める傾向は以前から根強く見られることです、これはラブソングにおいても同様です。聴き手のツボにハマればしめたもので相当な共感を得られること受け合いで多くの支持を獲得出来ます、ロックは音楽的な下地と並び特に求められる度合いが多くサブカル指数が高いリスナーならばなおのことのようです。特に先程上げた社会への反骨や風刺といったものは大きなウエイトを占める風潮にあり僕達の世代でも大変なカリスマ性を発揮した尾崎豊やブルーハーツが今でも伝説として語り継がれている理由はここにあります。見極めるのはなかなか至難の業なのですがそれが本人の純粋な言葉として発せられると共感を得られるのですがそこに虚構の部分が見え隠れしたりすると「説教臭い」とか「力入りすぎ」などと言われてしまいますが。このタイマーズのアルバムは収録曲の大多数がそんな反骨精神満載の仕上がりとなっていて清志郎作品の中ではエアポケットになりがちなのですが珠玉の名盤だったと僕個人は感じています、収録曲の中で当時物議を醸し出したものがあったこともいかにも彼らしいところです。楽曲自体にケチをつける気は毛頭ありませんがシングル発売もされたモンキーズのカヴァーである「デイ・ドリーム・ビリーバー」がおかげでちょっと浮いた感じで聴こえてしまうくらいですからね(もう1つのモンキーズのカヴァーがちょっと当時騒がれただけに)。
ロク田中