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懐メロ予備軍(92-1)
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2007/7/19(Thu)
CDバブルがどんどん加速していく92年、今回はKIX-Sです。女性の2人組でこの年「また逢える…」がヒット、その後も立て続けにヒット曲を出し人気アーティストとなりました。このKIX-Sはヴォーカルとギターのユニットで当時はなかなか斬新に見えました。それまでの女性2人組というと純粋な歌物(楽器無し)か両方楽器を持っているか(フォーク系に多し)とほぼ相場が決まっておりました。おそらく「スポットの当たり方に差が出ないように」的な配慮(実際そんなことは無いのだが)があったのかもしれません。この2人は当時ビーイング所属でした、こう書くと勘の良い方には御理解いただけたと思います。すでに成功し栄華を誇っていた(継続中)B'zの女性版を狙っていたのでしょう、この事務所はコンセプトが先にありき的な売り出し方をしますがなかなかの成功例だったと言えますね。ところで彼女達への世間の認識というのはやはり一発屋なのでしょうか?僕はこのコラムでよく一発屋という言葉を使いますがちょっとその定義について考えてみたいと思います。純粋な一発屋というのは文字通りその一曲しかヒットが無いという人(達)のことを指します、もちろん多く存在しています。意外と混同しがちなのがヒット曲はそこそこあるのにある特定の曲の印象が強すぎてメディアも含め他の曲が取り上げられずに結果その曲以外が忘れられてしまう人達です。多くは世間がその人を思い描いた時に出てくるイメージが合致した場合に陥りやすい傾向にありますね(特にバラードに多し)、それでもまだ1曲だけでも印象に残る曲を生み出せただけでもアーティスト冥利につきるのかもしれません(KIX-Sのことを言ってるわけではない)。もっともそこそこヒットしたと言ってもAは100万枚Bは10万枚なんていうのでは話になりませんが。
ロク田中