ホーム
> 聴きましたよ。
> 2007/3/8
<<
懐メロ予備軍(88-1)
>>
2007/3/8(Thu)
アイドル全盛期の終焉が近づきつつある88年、とはいえこの年は光GENJIが年間チャートトップ3を独占(ベスト10内に4曲)していました。この年からはまずは浜田麻里です。ヘビメタの女王と呼ばれ密かな人気があった彼女がこの年行われたソウルオリンピックのテーマ曲(確かNHK)の「Heart and Soul」でメジャーシーンでも知られる存在になりました。国民の関心が非常に高いオリンピックやワールドカップのようなスポーツイベントのテレビ用イメージソングに起用されるというのは最強のタイアップかもしれません。その期間中毎日のようにかかるだけでなくうまくすれば一日3度も4度もかかることもあります(ただしサビだけ)。当然人気商売である音楽業界ではごくたまにですが大きな路線変更を求められる場合があります。本人の意志によるものか周りの戦略によるものかは様々ですがガラッと評価が変わります、この数年前にフォーク系のアーティストのロックへの転向の時代がありましたね(ex長渕、チャゲアス)。先に触れたようにヘビメタの女王と言われた彼女もこの辺から曲調がポップになります。それが爆発するのがCMタイアップで翌年1位を獲得する「Return to Myself」というわけです。よく「シングルは売れ線、アルバムは本当にやりたい曲」などというアーティストも見かけますがこれは両刃の剣となるようです。従来からのファンは「こんなの〇〇じゃない」となるし売れ線でついたファンは「思ってた感じと違う」となってしまいます。彼女の場合はビジュアルがうまく作用し高評価につながりましたが(実際僕もヘビメタってほとんど聴かなかったし)全てがこううまくいくとは限りませんね(菊池桃子→ラ・ムーとかね)。例えばLUNA SEAからのファンだった人はヴォーカルの河村隆一の後の転身をどう見ていたのか非常に興味深いところですねぇ。
ロク田中