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<< この窓で音楽配信? >>


2001/11/13(Tue)

 それにしても、携帯電話の小さな窓では長い文章を読み書きするだけで苦痛なのに、近い将来、この制限の中で音楽配信までやるとなると頭が痛い。携帯端末への音楽配信の最大の壁は通信速度だと思っていたが、そんなのはもう技術的な裏付けができつつある。問題は携帯端末である限り窓の大きさに限界があり、今の操作方法ではまどろっこしいということだ。
 人の親指がキーボードなみに速くなるか、あるいは15個のボタンに変わる画期的な操作方法が発明されるか。いずれにしても次世代の音楽配信は現在のパラダイムの延長線上にはない。
小谷隆


<< 濃密さの理由 >>


2001/11/14(Wed)

 ここを公開したとたんに多くの人々から反響のメールをいただいた。250字という制約の中でよくぞこれほど濃密なことを書けるものだと感心してくれる人もいて恐縮する。
 が、それは特別な能力によるものではない。この制約の中で書いていると、さて結論を書こうと思ったところでいつも残りが数文字になってしまい、仕方なく遡っていろんな部分を端折ったりしているうちに無駄が省けて文章が濃密になっていくだけのことだ。試しに読者諸兄もこの短い制約の中で何か書いてみることをお奨めする。親指の強化以上に得るものがあるだろう。
小谷隆


<< 歌の長さ >>


2001/11/15(Thu)

 かつて日本の流行歌の多くは2分台、長くても3分程度だったのが、今や4分台が標準、5分を超えるものも少なくない。我がA.R.T.でも2.5コーラスやると間奏を省いてもさすがに4分を超える。
 歌が長くなった最大の要因は構成の変化だ。かつてはA-Bという単純なものだったが、今どきは中押しが入ってA-B-Cが主流。これに大サビと言われるDが入るとまた長くなる。
 しかし音楽は単純さから複雑さへと向かい、前衛的なものを経てまた単純なものへと回帰する。クラシックとジャズがその歴史をたどった。ポップスもまた単純さへ向かうのか。
小谷隆


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