2002/1/10(Thu)
朝のコーヒースタンドのカウンターで、携帯電話を脇に置いて便箋にペンを走らせる若い女の子。お父さんへ、という書き出しが垣間見える。e-mail全盛、数千万人が親指で交信する時代に、愛娘から届く手書きの便りはさぞかし温かく映るに違いない。こっちまでほのぼのとした気分になる。
昨日、2編の詞がファックスで届いた。詞先の曲を任されるとき、きれいにタイプされた無機質な原稿よりも肉筆の詞をもらった方が作者の意図も汲みやすく曲想が浮かびやすいと感じるのも、あながち気のせいではないだろう。手書き文字は雄弁だ。
小谷隆