2002/4/25(Thu)
演奏の巧い人はどんな安楽器でもいい音を出すのかと思っていたら、実は筆を択べば弘法になれる、というのが正しいそうだ。知人のジャズギタリストの見解である。いい楽器はどう弾いてもきちんと音色が出る。技術のなさを楽器がカバーしてくれることさえある。逆に安い楽器の持ち主は音色を出すために運指以外の部分で余計な努力を強いられるわけだ。
これは歌についてもいえる。持ち物に恵まれた人はどれほど雑に唄ってもきちんと歌になるから不思議だ。圧倒的な素の音色の良さを前にしては発声もグルーヴもへったくりもないのである。
小谷隆